「nano tech 2015」で台湾の最新ナノテクノロジーを紹介

右４：徐瑞湖・台北駐日経済文化代表処副代表
右５：張嘉升・中央研究院物理研究所研究員

　第１４回「国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」（nano tech 2015）が１月２８日に東京・有明の東京ビックサイトで開幕し、１月３０日まで開催される。

　ナノテクノロジーは、ナノメートル（１０億分の１メートル）のスケールの材料を制御する技術であり、今回の同展には２８カ国・地域から４８４社・団体、７４３小間が出展している。

　台湾は２００３年に国家ナノテクノロジー計画がスタートして以来、同展に毎年「台湾パビリオン」を出展しており、今年で第１１回目となった。今回は、国家科学技術部ナノテクノロジー国際協力プロジェクトオフィスの共同責任者を務める張嘉升・中央研究院物理研究所研究員を団長とする２５社・団体が台湾から来日し、３２点の研究開発の成果を紹介している。また、政府機関・学術機関から科学技術部ナノテクノロジー人材育成プロジェクト、工業技術研究院、光電科技工業協進会などが参加している。

　台湾パビリオンは、「電子工学と光電子工学」、「バイオ医薬」、「機器開発」、「材料と伝統産業」、「政府機関と非営利団体」の５つのエリアに分かれ、銀ナノワイヤーとその応用、大寸法ナノパターンサファイア基板、金ナノ粒子と免疫クロマトグラフィーによる蘭の病原ウイルス検査、腫瘍治療におけるスマートナノドラッグの応用、ナノ粉砕および分散のための新世代ビーズミル、原子間力顕微鏡、建材用疎水性防汚ナノ塗料、ナノ鉱物インテリジェント繊維、水燃料電池、ディスプレイ用フレキシブル汎用平板と電子光学的応用などの最新製品・研究開発の成果を紹介している。

　開幕日の２８日午前、台北駐日経済文化代表処の徐瑞湖・副代表が会場に駆けつけ、台湾パビリオンの各ブースを一つ一つ回って出展者らを激励し、台湾のナノテクノロジー応用製品の国際知名度の向上および日本の産業界との連携強化に期待を示した。

《２０１５年１月２８日》