「2023台日次世代科学技術人材ワークショップ-未来の新たなテクノロジーと人材」を開催
謝長廷・駐日代表(前列中央)、花木出・日本台湾交流協会専務理事(前列左3)、周景揚・台湾 国立中央大学校長(前列右2)、相原博昭・東京大学副学長(前列右3)、邱博文・台湾 国立清華大学研発長(前列左2)、大竹尚登・東京工業大学科学技術創成研究院院長(前列右1)、荻野裕史・東京エレクトロン サスティナビリティ統括部部長(前列左1)
台北駐日経済文化代表処は東京エレクトロン株式会社と共同ホストとして2023年9月29日に「2023台日次世代科学技術人材ワークショップ-未来の新たなテクノロジーと人材」(JP-TW 2023 Next Generation Young Talent Science and Technology Workshop ― Future Emerging Technology and Talent)を開催し、台湾 国立中央大学と東京工業大学も同ワークショップを共催した。
若い世代の科学技術人材は社会を支える柱であり、将来の持続的発展に対して極めて重要である。各国の政府と産学研究機関は関連計画の策定およびリソースの投入に努め、次世代の新たなテクノロジーの優秀な人材を育成することは、目下の国際社会における重要テーマとなっている。
今回のワークショップは日本と台湾の新たなテクノロジー分野の産業界と学会の専門家、並びに今後科学技術研究開発に取り組む大学院生や博士研究員らを招き、先端テクノロジー産業が必要とする人材、エリート人材の育成メカニズムおよび今後の関連計画、並びに今後の新たなテクノロジー(先端材料、半導体テクノロジー、量子コンピューティングと通信テクノロジー、スマート製造と持続可能なテクノロジー)が紹介された。
同ワークショップのオープニングでは台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表がまず挨拶し、来賓からは花木出・日本台湾交流協会専務理事、周景揚・中央大学校長、相原博昭・東京大学理事/副学長、邱博文・台湾 国立清華大学研究開発処研発長、大竹尚登・東京工業大学科学技術創成研究院院長、並びに産業界の代表として荻野裕史・東京エレクトロン サスティナビリティ統括部部長らが挨拶した。続いて小野寺誠・TSMCジャパン代表取締役社長、北森武彦・清華大学玉山栄誉講座教授、株式会社日本ダイセルの絹田一平氏らが基調講演を行った。
挨拶する東京エレクトロンの荻野裕史・サスティナビリティ統括部部長
ワークショップでは、講師として山口光行・東京エレクトロン サステナビリティ統括部アドバンストシニアプロフェッショナル、粟津浩一・日本産業技術綜合研究処TIAセンター博士、謝易叡・中央大学副教授らが講演した。さらに若手研究者から徐偉倫・東京大学准教授、邱琬婷・東京工業大学助教、陳彦妤・台湾 国立中興大学助理教授、杜韋霖・慶應義塾大学特任講師、株式会社ゼロボード・陳怡静博士、何星融・東北大学助教らが発表した。また名古屋大学の呉昱忻氏、東京工業大学の呉振揚氏、国立中山大学の呉閏琮氏ら3名の博士課程院生による自己の学習経歴の発表などが行われた。今回のワークショップの企画は、許協隆博士(中央大学)、山口光行・特任教授(東京エレクトロン・東北大学)、Tso-Fu Mark Chang博士(東京工業大学)、鄒幼涵博士(駐日代表処)らにより進められ、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターおよび台湾観光協会東京事務所も協賛した。
周学佑・駐日副代表(前列右4)によるワークショップ閉幕夕食会
今回のワークショップは、各分野の専門家と大学院生を含む科学技術の若手研究者に参加してもらい、専門技術交流と人材育成計画の推進などマルチ機能の重要性を強調した。また、ワークショップで経験や成果を共有する交流のほかにも、このワークショップを機に先端テクノロジー産業が必要としている人材、エリート人材の育成メカニズムおよび今後の関連人材育成計画のあり方を探ることを期待するものである。
《2023年10月2日》