パリ五輪、台湾勢の成績は金1・銅2、メダルランキングは31位
パリ五輪は4日、大会10日目を迎えた。これまでに台湾勢が獲得したメダルは金メダル1個、銅メダル2個、メダル総数は3個で、メダル獲得数による国・地域別順位は31位となった。
バドミントン男子ダブルス「麟洋ペア」が五輪二連覇
金メダルを獲得したのはバドミントン男子ダブルスだ。台湾時間4日午後10時すぎから行われた決勝は、東京五輪で金メダルを獲得した台湾の李洋選手、王齊麟選手のいわゆる「麟洋ペア」と、世界ランキング1位、中国の王昶選手、梁偉鏗選手のペアが戦った。「麟洋ペア」は第1ゲームを21-7で勝ち取ったものの、第2ゲームを18-21で落とした。勝敗はファイナルゲームにもつれ込む展開となり、最後は「麟洋ペア」が21-19で制し、東京五輪に続く二連覇を果たした。台湾勢にとっては待望の金メダル第1号となった。
メダル授与式のあと、台湾を代表する中華奧林匹克委員会(チャイニーズ・タイペイ・オリンピック委員会)の会旗が掲げられ、チャイニーズタイペイ・オリンピック委員会歌(中華民国国旗歌の歌詞を改めたもの)が演奏された。李洋選手と王齊麟選手はその後のインタビューで、「無観客で行われた東京五輪では、自分たち2人で歌うしかなかった。今回は全会場にいるファンたちが一緒に歌ってくれた。なんとも形容しがたい感覚だった」と語った。
頼総統はフェイスブックで祝賀メッセージ
「麟洋ペア」の金メダル獲得を受け、頼清徳総統は直ちにフェイスブックに喜びと祝福のメッセージを投稿した。頼総統は「李洋選手、王齊麟選手が絶妙なコンビネーションにより、2対1で再び『勝利のポーズ』を見せました。東京五輪の感動が再び蘇りました。多くの人がきっと私と同じように、画面の前で拳を握り、固唾を飲んで見守り、『麟洋ペア』が点を取るたびに歓声を上げていたことでしょう。この五輪を最後に李洋選手は引退します。『麟洋ペア』の五輪での最後の雄姿は、手ごわい相手に対しても最後まで戦い続ける精神で、台湾を団結させ、台湾を勇気付けてくれました!」と書き、2人の健闘を称えた。
五輪初出場の李孟遠選手が射撃で銅メダル
大会9日目の3日には、クレー射撃男子スキート個人で五輪初出場の李孟遠選手が銅メダルを獲得した。台湾勢が射撃で五輪メダルを獲得するのはこれが初めて。李孟遠選手は「記録を作ることができて非常に感動している」と喜んだ。
ボクシング女子60キロ級で呉詩儀選手が銅メダル
ボクシングでは、これまでに女子60キロ級で呉詩儀選手が銅メダルを獲得している。呉詩儀選手は3日深夜に行われた準決勝で、2023年のアジア大会金メダリスト、中国の楊文璐選手と対戦した。呉選手は同大会の準決勝で楊選手に敗れており、リベンジを果たせるかが注目されていたが、0-5の判定負けとなった。ボクシングは3位決定戦がないため、準決勝(4強)に進んだ時点でメダル獲得が確定しており、呉選手は銅メダルとなった。
ボクシング女子はほかに、女子66キロ級で陳念琴選手が準決勝進出を決めており、台湾時間7日早朝に中国の楊柳選手と対戦する。また、女子57キロ級でも林郁婷選手が準決勝進出を決め、台湾時間8日未明にトルコのエシュラ・ユルドゥズ選手と対戦する。
Taiwan Today:2024年8月5日
写真提供:教育部体育署
パリ五輪は4日、大会10日目を迎えた。これまでに台湾勢が獲得したメダルは金メダル1個、銅メダル2個、メダル総数は3個で、メダル獲得数による国・地域別順位は31位となった。写真はバドミントン男子ダブルスで金メダルを獲得した李洋選手(左)と王齊麟選手(右)のいわゆる「麟洋ペア」。シャツについたチャイニーズ・タイペイ・オリンピック委員会のエンブレムを示し、台湾の選手であることをアピール。