台北駐日経済文化代表処が「中華民国(台湾)113年双十国慶節祝賀レセプション」を開催
一、駐日代表処の「中華民国(台湾)113年双十国慶節祝賀レセプション」に各界要人が出席
台北駐日経済文化代表処(以下、駐日代表処)の李逸洋代表は10月8日、「中華民国(台湾)113年双十国慶節祝賀レセプション」を都内のホテルで開催した。同レセプションには元首相の麻生太郎・衆議院議員、「日本台湾交流協会」の大橋光夫会長、「日華議員懇談会(以下、日華懇)」会長の古屋圭司・衆議院議員および衆参両院の国会議員約50人が出席した。
さらには、わが国と国交のあるグアテマラ、ハイチ、パラグアイ、マーシャル諸島および、わが国と理念の近い国々の駐日大使館関係者、日本の主要メディア、各界の要人、日本在住の僑胞など、1,000人以上が出席し盛大な式典となった。
二、李代表あいさつ
李代表はあいさつの中で、「台湾は長年にわたる努力により、狭い国土など固有の制約を克服し、現在、半導体産業におけるウェーハファウンドリ市場シェアは世界の65%に達し、IC設計やパッケージング・テスティングにおいては世界トップに立っている。AI分野でも重要な役割を果たしているなど成果を収めている。さらには、NVDIA やGoogleといった世界的に有名な企業も台湾に最先端の研究開発センターを設置しており、これは頼清徳総統が台湾を『人工知能テクノロジーの島』にするというビジョンがすでに実現しつつあることを示している」と述べた。
中国についても言及し、「中国は台湾周辺で軍事演習などを行い、台湾の生存を深刻に脅かしている。もし、台湾が中国に封鎖されれば、世界経済に大きな打撃をもたらすことになる」と指摘した。その上で、さまざまな国際的な重要会議の場で、台湾海峡の平和と安定が世界平和に不可欠であることを再確認し、台湾の国際組織への有意義な参加を支持する声明を発表した民主主義諸国に感謝の意を表した。
さらに、「米国、英国、フランス、ドイツなどの国々が軍艦を派遣し台湾海峡を通航して、国際航路の自由通航権を主張し、実際の行動で台湾を支持していることを示した。台湾は引き続き日本や米国など民主主義諸国と経済、科学技術、安全保障などの分野で連携し、頼総統が提唱した『民主主義の保護の傘』を共に広げ、権威主義の拡張による民主主義国家への侵略を防いでいく」と述べた。
最後に、今年花蓮で発生した地震について、日本の政府および国民から発災後すぐにお見舞いの言葉や義援金が寄せられたことに改めて感謝の意を表した。
三、来賓あいさつ
麻生・元首相/衆議院議員、「日本台湾交流協会」の大橋会長、「日華懇」の古屋会長、「東京国際大学」の倉田信靖・理事長、「日本中華聯合総会」の羅鴻健会長らが登壇し祝辞を述べた。この中で、台日連携、国会議員交流の重要性が挙げられ、経済、文化など各分野での台日関係の継続的発展、さらなる深化に期待が寄せられた。
麻生元首相は、「日台間には正式な外交関係はないが、台湾は日本にとって重要な国である。長きにわたり双方は固い絆を繋いできた。台湾海峡の平和は日本にとってもきわめて重要であり、引き続き台湾海峡の平和維持に努めると共に、日台の友好関係を繋いでいく」と述べた。
大橋会長は、「台湾と日本は自由・民主主義といった価値観を共有している。頼総統のリーダーシップの下、台日関係がより一層強まることを確信している」と期待を寄せた。
古屋会長は、「台湾と日本は災害が発生した際、ただちに援助の手を差し伸べ合っており、これはお互いの絆を象徴している。台日間の国会議員外交はきわめて重要だ。今年は山東昭子・参議院議員を団長とする代表団が訪台し、双十国慶節祝賀式典に出席する」と述べた。
四、レセプションでの軽食は台湾の特色ある小皿料理など
レセプション会場では台湾の政治・経済の発展および台日交流を紹介するビデオや、外交部制作の双十国慶節を祝うビデオが放映された。会場内では豆花など台湾の特色ある小皿料理の軽食が並べられた。今年の双十国慶節祝賀レセプションも熱気溢れる雰囲気の中で執り行われた。
《2024年10月9日》