林佳龍外交部長、ベリーズで国交樹立35周年を祝う
外交部の林佳龍部長(外相)は10月29日と30日の両日、中米の国交樹立国ベリーズを訪れた。29日はベリーズのフランシス・フォンセカ外相と会談を行ったほか、フォンセカ外相主催の中華民国(台湾)ベリーズ国交樹立35周年記念レセプションに出席した。翌30日はジョニー・ブリセーニョ首相との朝食会に出席し、台湾の支援を受けて建設中の病院の進捗状況を視察するためサン・ペドロへ向かった。
中米・カリブ地域の国交樹立国5か国(グアテマラ、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントルシア、ベリーズ、セントクリストファー・ネービス連邦)を歴訪中の林佳龍部長は10月29日午後、4つ目の訪問先であるベリーズに到着した。林部長は早速、ベリーズ外務省を訪問し、フォンセカ外相との二者会談に臨んだ。その後、合同記者会見を開き、中華民国(台湾)とベリーズの国交樹立35周年に関するニュースリリースを発表した。
林部長は記者会見で、2年余りの努力の結果、ベリーズ産エビの輸入に向けて最近大きな進展があったことを明らかにした。また、現在は実地調査の段階に入っており、関連の手続きを終えて、一日も早くベリーズ産の水産品を台湾に輸入できるようにしたいと期待を寄せた。林部長はまた、台湾とベリーズはいずれも平和を重視し、自由、民主主義、法の支配、基本的人権の尊重という価値観を共有していると指摘。こうした共通の理想に基づく盤石な土台の上で両国の関係を発展させ、台湾の経験の共有を通して、スマート農業、人材育成、公衆衛生、情報通信技術(ICT)、クリーン・エネルギー、インフラ建設などの分野で連携を拡大し、ベリーズとの共栄・発展に力を尽くしていきたいと述べた。
フォンセカ外相は記者会見後、中華民国(台湾)とベリーズの国交樹立35周年記念レセプションを主催し、林部長の訪問を歓迎した。このレセプションにはブリセーニョ首相、国会の上院・下院議長、複数の閣僚、外交使節らが出席し、フォンセカ外相が祝辞を述べ、祝杯を挙げた。林部長は、ベリーズ政府が両国関係ならびに台湾の国際参与を強く支持していることに感謝したほか、両国関係は新たな里程標(マイルストーン)へ向けて邁進していると指摘し、今後も協力パートナーとしての関係を深化させ、両国の友好を永続させることができるよう期待を寄せた。
翌30日、林部長はブリセーニョ首相との朝食会に出席した。双方は、重要な協力プロジェクトの進展や、今後の協力方針などについて意見交換を行った。ブリセーニョ首相と林部長はその後、ベリーズ最大のリゾートアイランドであるサン・ペドロへ向かい、台湾の支援を受けて建設が進む「サン・ペドロ病院」の進捗状況を視察した。
林部長は、ベリーズの国民への医療サービスのレベルを向上させることは、ブリセーニョ首相の重要な政策の一つであり、頼清徳総統も同じく台湾の健康政策を非常に重視しているとした上で、台湾とベリーズはいずれも健康が基本的人権であり、いかなる人も排除されるべきではないと考えていると指摘。ブリセーニョ首相をはじめベリーズの閣僚などが、台湾のグローバル・ヘルス・システムへの参加に強い支持を示していることに感謝した。林部長はまた、「サン・ペドロ病院計画」の重要性を強調した上で、病院が予定どおりに完成し、地元の人々やサン・ペドロを訪れる観光客に質の高い医療サービスを提供でき、ひいてはベリーズの国民の福祉増進につながるよう期待を寄せた。
Taiwan Today:2024年11月1日
写真提供:外交部
外交部の林佳龍部長(外相)は10月29日と30日の両日、中米の国交樹立国、ベリーズを訪れた。写真は30日、ブリセーニョ首相(左)とヘリコプターに同乗し、海洋保護区を観賞した林部長(右)。