【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年5月第1週TOPICS
【自民党の鈴木青年局長、安定した日台関係「一層重要」 台北で蔡総統と会談-政治-】
(台北中央社)訪台中の自民党青年局の訪問団が30日、台北市の外交部(外務省)で報道陣の取材に応じた。団長を務める鈴木貴子青年局長は、蔡英文(さいえいぶん)総統と同日に会談したことについて、「複雑化、不透明化する社会や国際情勢において、安定した日台関係がなお一層重要になってきている。この共通認識を改めて確認できた」とし、自由、民主主義、法の支配など価値観を同じくするパートナーとして、さらなる連携に向けて努力していく意向を示した。
蔡総統が5月20日に退任することもあって「特別な訪台になった」とし、蔡総統が8年間、日台関係に尽力したことに対して、会談で「直接感謝の気持ちを述べられた」と語った。
また車を走らせることが好きだという蔡総統が退任した後、自身の地元北海道でドライブを楽しんでほしいと提案したところ、訪問団のメンバーからはそれぞれの古里に招待したいと声が上がり、「蔡総統に日本列島一周していただけるのではないか」と期待した。さらに、女性のロールモデルとして講演や指導を受けたいと話した。
訪問団は29日から来月3日までの日程で訪台している。
中央社フォーカス台湾:2024年4月30日
【労働者の賃上げや定年後の保障拡充など訴え 台北でメーデーのデモ行進/台湾-社会-】
(台北中央社)メーデー(労働節)の1日、労働者団体による集会とデモ行進が台北市で行われた。約5千人(主催者発表)の参加者らが、総統府前から立法院(国会)前まで約1キロの距離を練り歩きながら、賃金引き上げや定年退職後の生活保障の拡充などを訴えた。参加者は、残業代の割増率引き上げなど、それぞれの要求が書かれたプラカードや横断幕を掲げながら、政府に改善を求めるシュプレヒコールを上げ、行進した。デモ隊を率いた、全国の企業の労働組合などでつくる団体「全国産業総工会」の江健興理事長は報道陣に対し、物価が高騰していながら、賃上げが行われていないことを指摘。「台湾の給料が低いままであることを望まない」、「(台湾は)過労の島だ」と訴え、政府に解決を求めた。
中央社フォーカス:2024年5月1日
【台湾のテレビ局、台日共同でオリジナル番組を制作「世界に台湾の美しさを」–芸能スポーツ-】
(台北中央社)台湾のテレビ局、三立テレビなどを運営する三立メディアグループは、日本の制作会社や映像コンテンツ企業と共同でオリジナル番組を制作している。台北市の同テレビ本社で4月29日、発表会見を開いた。高明慧総経理(社長)は、今後も台湾のコンテンツを世界に届けるという文化的使命を堅持し続けるとし、「世界に台湾の美しさを紹介したい」と意気込んだ。
発表したのは、東部・花蓮県から沖縄県石垣島まで、カヤックで約260キロを航海するリアリティー番組「レッツ・ゴー・カヤッキング!」と台湾のボーイズラブドラマ「VBLシリーズ」、アジアに生息するネコに焦点を当てたドキュメンタリー「ワイルドキャッツ」の3作品。「レッツ・ゴー~」は日本の番組制作会社、極東電視台などと、「VBLシリーズ」は映像コンテンツを扱うエスピーオーとそれぞれ共同で制作。「ワイルドキャッツ」は、うち1回の放送分で、長崎県対馬市にある野生生物保護センターで撮影し、野生復帰を目指すツシマヤマネコの姿を追った。
「レッツ・ゴー・カヤッキング!」に出演するジョージ・フー(左)とエミー・レイズ
発表会には「レッツ・ゴー〜」に出演する7人のうち、俳優のジョージ・フー(胡宇威)とエミー・レイズ(雷艾美)が出席。出演者は現在、石垣島までの航海に向けて訓練に取り組んでいる。フーは、オファーを受けた時は「驚き、わくわくした」としつつ、航海まで時間がないため「少し緊張している」と率直な思いを明かした。航海に成功したらまず何をしたいかと問われたレイズは「『石垣牛を食べたい』と思ったけれど、たぶん着いた瞬間みんなで抱き合って泣くと思う。本当に重大で難しい任務なので」とおどけつつ話した。
「レッツ・ゴー~」は台湾では三立シティーチャンネル(都会台)で7月20日から放送が始まる。4月30日時点で日本での放送予定はないが、YouTubeに中国語版(中国語字幕付き)がアップされる予定。「VBLシリーズ」は動画配信サービス「Rakuten TV」などで配信されており、5月20日からCSチャンネル「日テレプラス」で放送開始予定。
中央社フォーカス台湾:2024年5月1日
【台湾の景勝地、阿里山の中低標高地帯でワサビ栽培に成功 日本の品種を交配–経済-】
(嘉義中央社)南部・嘉義県の景勝地、阿里山の中・低標高(1000~1200メートル)地帯で、ワサビの栽培に成功した。県政府が農家と協力して日本の品種を交配。県農業処によれば、現在約5800平方メートルの土地で約4万株のワサビが栽培されているという。
同処が1日発表した報道資料によると、ワサビは阿里山の特産物で、かつては海抜2千メートル以上の国有地で栽培されていたが、その後環境保全のために栽培が禁止され、次第に姿を消していた。
県政府は2022年から阿里山郷などと協力して生産者団体「山葵生産合作社」を立ち上げ、3年間にわたるワサビ栽培復活に関するプロジェクトを推進。2千万台湾元(約9700万円)を投じて温室農場を設置し交配を行い、栽培に成功したという。年末には5万5千株まで増やせると見込んでいる。
同合作社の安淑美理事主席は、ワサビは2年栽培すると収穫できるとし、すりおろして生で食べても加工品にしても価値があると説明。茎から湿布や栄養ドリンクが作れ、根や茎はスープに入れられるとし、現在はアイスクリームを試作中だと話した。
翁章梁(おうしょうりょう)県長は、環境に影響しない集落の中で栽培を広めたいとの意欲を示しており、ワサビをこれからも阿里山の象徴にしたいと期待を寄せている。
中央社フォーカス台湾:2024年5月2日
【台湾国際バルーンフェス、ハローキティ50周年祝う 7月に台東で開幕-観光-】
(台北中央社)東部・台東県で恒例の「台湾国際バルーンフェスティバル」(台湾国際熱気球嘉年華)が、7月6日から8月19日まで行われる。同県の饒慶鈴(じょうけいりん)県長は28日、関連の記者会見で、今年のフェスティバルはサンリオとコラボレーションし、人気キャラクター「ハローキティ」の50周年をテーマにして開催すると発表した。
フェスティバルは同県政府が主催し、14年目を迎える。期間中は同県鹿野郷の鹿野高台で毎日2回、熱気球の展示と係留体験が実施される。体験のチケットは当日販売とインターネットでの販売があり、ネット販売は7月分が5月15日正午に、8月分が5月22日正午に受け付け開始される。
この他、鹿野高台など県内の複数会場で計12回、熱気球とレーザーを融合させた音楽イベントが開かれる。うち8回はドローン(小型無人機)500台を用いたショーも行われるという。ドローンのショーにはキティやポムポムプリン、マイメロディなどのサンリオキャラクターも登場する。
フェスティバルはこれまでにもサンリオとのコラボレーションを実施。2021年以降は毎年、キティのデザインの熱気球を展示している。
中央社フォーカス台湾:2024年4月29日