【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年6月第3週TOPICS
【台湾への攻撃型無人機売却 米国務省「25年までに引き渡し」-政治-】
(ワシントン中央社)米政府が台湾に対して攻撃型無人機最大1011機などの売却を承認したことについて、国務省政治軍事局の関係者は19日、中央社の取材に対し、2024年から25年までに引き渡すとの予定を明らかにした。
米国防安全保障協力局(DSCA)は18日、国務省が台湾に対して自爆型無人機「スイッチブレード300」720機や小型無人機「アルティウス600M」最大291機などの売却を承認したと発表した。総額は約3億6020万米ドル(約570億円)と見込まれる。
台湾との貿易関係促進を目指す米国の非営利団体「米台商業協会」のハモンドチャンバース会長は中央社の取材に対し、引き渡しスケジュールについて生産能力での問題はないとの見方を示した。
また同協会の声明を通じて無人機の売却は、台湾の機動性とスマート性を持つ先進的な武器の在庫を大幅に増やすことができると強調。外部からの攻撃を防御でき、台湾の海岸線に迫った中国軍の装備を攻撃できるとの認識を語った。
その上で、万が一衝突が起きた際にも一定期間の戦闘継続に十分な量の弾薬が確保できるよう、台湾側で訓練する際にはこれら弾薬の備蓄が増やされるとの見込みを示した。:2024年6月20日
【中国軍の攻撃を想定 空軍、防空作戦計画の演習実施/台湾-政治-】
(台北中央社)空軍は20日早朝、人民解放軍の台湾侵攻を想定した「全体防空作戦計画演習」を実施。敵が重要拠点を攻撃する状況をシミュレーションした。軍によれば、陸海空軍の部隊は指令を受け、統合防衛作戦を展開した。
演習は四半期ごとに行われるもので、重要拠点の防衛における軍の戦力を見直し、強化する狙いがある。
民間機への影響を避けるため、演習は午前5時から同7時にかけて実施された。人民解放軍を想定した航空戦力が予告なく台北市周辺の上空を飛行し、3軍や防空部隊の反応を検証した。演習には「経国号」や「ミラージュ2000-5」、「F16V」の主力戦闘機3機種に加え、C130H輸送機、攻撃ヘリコプターAH64E「アパッチ」などが参加した。:2024年6月20日
【世界幸福都市指数で台湾の3市が「銀」=台北・高雄・桃園 英研究機関調査–社会-】
(ワシントン中央社)英ロンドンに本部を置く「生活の質研究所」(Institute for Quality of Life)が20日までに発表した2024年版の「幸福都市指数」で、台北市、南部・高雄市、北部・桃園市がそれぞれ「銀の都市」の評価を得た。上位250の都市の指数が公表され、台北市が46位、高雄市が64位、桃園市が88位だった。
原則として人口30万人以上の各国の都市を対象に、同研究所の研究員が市民、ガバナンス(統治)、環境、経済、交通の5分野で採点。このうち「市民」では教育制度や文化へのアクセスなどを、「ガバナンス」では住民の意思決定プロセス参加や都市運営の透明性などを評価した。
1~37位が「金の都市」、38~100位が「銀の都市」、101~250位が「銅の都市」とされた。同研究所は「金」については得点による順位付けをせず、いずれも「世界で最も幸福な都市」としている。総合点が最も高かったのはデンマークのオーフスで、17番目までを欧州の都市が独占した。
日本は大阪が「金」、東京と札幌市、神戸市が「銀」だった。「銅」には京都、奈良県生駒市、神奈川県藤沢市、松山市がランクインした。アジアの都市では、シンガポールと韓国ソウルが「金」とされた。:2024年6月20日
【台湾鉄道の新型ディーゼル機関車が運行開始 貨物・軍事輸送などの効率向上–経済-】
(花蓮中央社)台湾鉄路(台鉄)が導入を進める新型ディーゼル機関車R200型が19日、約1年に及ぶ試運転や検査などを経て、正式に運行を開始した。台鉄の杜微(とび)董事長(会長)は貨物輸送や軍事輸送、災害救援などの特殊輸送の効率が大幅に向上すると説明した。
東部・花蓮県の花蓮駅と南部・屏東県の加禄駅で同日、出発式が行われた。花蓮駅では大理石や軍用車、コンテナを積んだ貨車などをけん引したR200型が入線。軍の高射機関砲を積載した貨車をけん引するR200型が待機する加禄駅とインターネットでつながれ、関係者が鳴らした鐘の合図で双方のR200型が出発した。
杜氏は、R200型1両の馬力は従来のR190型2両分に相当するとした上で、従来型と比べて環境に優しく安全性も高いと話した。
R200型はスイスの鉄道車両メーカー、シュタッドラーレールがスペインの工場で製造。台鉄は36両の導入を予定しており、同日までに4両が試運転などを終えて営業運転の許可を得ているとした。:2024年6月19日
【今年1~3月の訪台旅行者数、200万人突破 日本からがトップ/台湾-観光-】
(台北中央社)交通部観光署(観光庁)が発表した最新の統計によれば、今年1月から3月までの訪台旅行者数は延べ204万9917人に達した。国・地域別で見ると、日本が最も多く、次いで香港・マカオ、韓国となった。この3市場はいずれも前年同期比で2倍以上に増えている。
上位3位の内訳は日本が34万8913人、香港・マカオが32万988人、韓国が31万6958人。3市場で訪台者数全体の半分近くを占めた。東南アジアは61万6796人、欧米は28万6105人だった。
政府は今年の訪台旅行者数の目標を1000万人に設定している。同署によれば、6月10日現在の訪台観光客は約340万人余りとなっている。同署は、下半期こそが訪台旅行の繁忙期だとしている。:2024年6月17日