【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年10月第2週TOPICS
【頼総統、使命は「国家主権の併呑を容認しないこと」 国慶日演説/台湾-政治-】
(台北中央社)中華民国国慶日(国家の日)の祝賀式典が10日、台北市の総統府前で行われ、頼清徳(らいせいとく)総統が演説を行った。頼氏は、総統として、自身の使命は「国家主権を堅持し、侵犯、併呑を容認しないことだ」と訴えた。
頼氏は「中華民国はすでに台湾、澎湖、金門、馬祖に根を下ろしており、中華人民共和国とは互いに隷属しない」と改めて強調。「民主主義、自由はこの土地で育ち、強くなった。中華人民共和国に台湾を代表する権利はない」と主張した。その上で、総統として「私の使命は国家の生存、発展を守り、2300万の台湾の人々を団結させることであり、国家主権を堅持し、侵犯、併呑を容認しないことだ」と強調した。
また「世界の挑戦はまさに台湾の挑戦だ」と指摘。気候変動や感染症、権威主義の拡張に触れ、自身の総統就任後、より強靭(きょうじん)な台湾をつくるために関連の三つの委員会を総統府で立ち上げたと紹介。「台湾には台湾海峡の平和と安定の維持に尽力し、世界の安全と繁栄を成し遂げる決意がある」とした上で、「中国と共に気候変動に対応、感染症を防止し、地域の安全を守り、平和と共栄を追い求め、両岸(台湾と中国)の人々に福祉をもたらしていく意思がある」と述べた。
さらに中国に対し、国際社会の期待に応えて影響力を発揮し、世界と共に努力してロシア・ウクライナ戦争や中東の衝突を終わらせるとともに、台湾と共に国際社会の責任を負い、地域と世界の平和、安全、繁栄に貢献するよう呼びかけた。この他、分野をまたいだ経済発展の推進や台湾の均衡ある発展の徹底、交通網の安全性向上加速などにも言及し、「民主主義の台湾」をより強くしていく姿勢を示した。:2024年10月10日
【トム・リン監督の新作、釜山国際映画祭でキム・ジソク賞受賞/台湾-芸能スポーツ-】
(ソウル中央社)台湾のトム・リン(林書宇)監督の新作「小雁与呉愛麗」(Yen and Ai-LEE)が、第29回釜山国際映画祭でキム・ジソク賞を受賞した。リン監督は「長編デビュー作からどの作品も釜山国際映画祭で入選し、世界に知ってもらえた」として、同映画祭や映画祭創設メンバーの故キム・ジソク氏に感謝を示した。
同賞は2017年に逝去したキム・ジソク氏を追悼するために創設された。長編映画を3本以上手がけたアジアの中堅監督を表彰するもので、キム・ジソク部門の出品作の中から2作品が選ばれる。
「小雁与呉愛麗」は母と娘の複雑な関係を描く作品。ヤン・グイメイ(楊貴媚)とキミ・シア(夏于喬)が主演する。来月台北で授賞式が開かれる「第61回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)では8部門にノミネートされている。台湾では10日に公開された。2024年10月11日
【統一、台南に千坪超の大型複合店 セブン-イレブンやスタバなど入居/台湾–経済-】
(台南、台北中央社)統一企業集団が手がける大型複合店「ZEELAND-MARK」が9日、南部・台南市中西区でオープンした。セブン-イレブン(統一超商)やドラッグストアの「COSMED」(康是美)、スターバックスコーヒー(星巴克)など同グループが展開する6ブランドが入居する。延べ床面積は1000坪を超える。7日午後に試験営業が始まると、多くの人でにぎわった。
大型複合店の出店を加速させる同グループ。今年4月には、延べ床面積約1500坪の「Par K* Avenue」を台南市永康区に開業させていた。
「ZEELAND-MARK」内のセブン-イレブンでは青果や肉、海鮮などの生鮮食品を販売する他、その場でシェイクしたドリンクを提供するカウンターも設ける。外観のデザインはクラシックとモダンを融合させ、21色を用いてカラフルに仕上げた。
7日に同店を訪れた人は、「ZEELAND-MARK」は外観が目を引き、セブン-イレブンも買い物がしやすい設計になっていると高く評価。近隣住民は、セブン-イレブンで生鮮食品を売っているのは便利だと語りつつ、周辺道路の混雑を懸念した。:2024年10月9日
【歩行者用信号に中華民国国旗や花火のアニメーション 国慶日を前に 台湾・桃園-観光-】
(桃園中央社)10日の中華民国国慶日(国家の日)を前に、北部・桃園市の市政府広場前の交差点に設置されている歩行者用信号に、中華民国国旗や花火などのアニメーションが登場した。市交通局は、市民と共に国慶日を祝いたいとしている。
歩行者用信号には普段、青信号や赤信号の際に歩行者のアニメーションが表示される。市交通局は国慶日に合わせ、市政府広場前の信号について、歩行者のアニメーションを国旗を持った姿のデザインに変更した他、国旗や今年の国慶日のメインビジュアル、花火のアニメーションを併せて表示している。
市交通局の張新福局長は、LEDを用いたアニメーション信号は地域の特色をPRできるだけでなく、道路利用者の注意を引き、交通安全に関するメッセージを伝えることができると説明。国慶日の特別アニメーションは安全性を兼ね備えるだけでなく、市民と共に国慶日を祝うものだと語った。
今月中は国慶日の特別アニメーションが使用されるという。2024年10月7日
【総統府で国慶日祝う光のショー 台湾漫画・アニメ43作品を題材に創作力アピール–社会-】
(台北中央社)台北市にある総統府前のケタガラン(凱達格蘭)大道で8日、中華民国国慶日(国家の日)を祝うプロジェクションマッピングの点灯式が行われた。10日まで「諸葛四郎」や「魔法阿媽」など台湾漫画・アニメ43作品を題材に、異なる世代の集合的記憶をつなげ、台湾の創作力をアピールする。
プロジェクションマッピングは非政府組織(NGO)、中華文化総会(文総)が主催した。期間中は午後6時45分(10日は同30分)から同9時50分まで15~20分ごとに映像を上映する。
点灯式には頼清徳(らいせいとく)総統や韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)らが出席した。
政府は近年、漫画産業の発展を積極的に推進。中部・台中市では2029年の正式開館を予定する国家漫画博物館で先行公開が行われている。:2024年10月9日