【 日台青少年スカラシップ 受賞者、台湾との協力による医療発展に意欲 】
日本と台湾の文化交流促進を目指す「日台文化交流 青少年スカラシップ」の授賞式が3月21日、東京都内で行われた。作文部門で大賞を受賞した東京医科大学4年の岩間優さんは、医療技術の発展を日本と台湾が協力して進めていければと志を述べた。日本工業新聞社と産経新聞社が主催。実施は14回目で、今回は作文部門に加え、新たにスピーチ部門が設けられた。作文部門では507人の応募の中から9人が、スピーチ部門では8人の中から4人が賞を受賞した。スピーチの指定言語は中国語か台湾語。受賞者に表彰状を贈呈した台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)は、中国語と台湾語は台湾で生活する上で必須の言語だと説明し、今回のコンテストによって日本在住の若い台湾人も啓発され、力付けられただろうと述べた。(2017/3/22)
【 前立法院長率いる議員団が訪日 台湾の国際機関参加への協力要請 】
王金平・前立法院長(国会議長)率いる議員団は、3月21日から4日間の日程で訪日。同23日夜には、日本の超党派国会議員連盟「日華議員懇談会」が開催した歓迎会に出席し、台湾の国際機関参加に向けた協力を呼びかけた。王前立法院長はあいさつの中で、日台間の経済連携協定(EPA)締結に期待を表明。世界保健機関(WHO)などの国際機関への台湾の参加についても日本の支持が必要だと訴えた。李鴻鈞・立法委員(国会議員)によると、議員団一行は同22日、日本の元首相であり2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長と面会し、王氏は東京五輪で台湾人がボランティアとしても活躍できることに期待を示したという。(2017/3/24)
【 3兆円規模のインフラ整備計画が閣議決定 林首相が会見 】
政府は3月23日、「将来を見据えたインフラ建設計画」(前瞻基礎建設計畫)を行政院会議(閣議)決定し、林全行政院長(首相)は、①鉄道、②水環境、③グリーンエネルギー、④デジタル整備、⑤都市・地方開発を「5大建設」とし、注力を表明した。8年でかかる経費は約8825億台湾元(約3兆2200億円)で、約1兆7777億元(約6兆5000億円)の民間投資を見込むもの。林首相は5大建設の具体的な内容につき、①運送効率の向上や環境に優しい交通システムの構築、②高品質な水道水の安定供給などを目指す水環境改善、③太陽光や風力などグリーンエネルギー開発、④インターネット環境の高速化やスマートシティーの発展を促すデジタル整備、⑤地域間の格差をなくす地方開発、としている。「将来を見据えたインフラ建設計画」は蔡英文政権の目玉政策の一つで、今後30年の発展に必要なインフラを整備するもの。(2017/3/24)
【 陽明山カラーフェス開幕 台北市長、人気アニメのコスプレでアピール 】
陽明山(台北市)で毎年恒例の「竹子湖カラーフェスティバル」(海芋季)が3月24日に開幕した。今年のテーマはアニメ・漫画。柯文哲台北市長は台湾でも人気のアニメ「NARUTO -ナルト-」のコスプレで開幕イベントに登場した。カラーを摘むのは今回が初めてという柯市長。イベント当日、抽選で選ばれた一般市民や地元の小学生とともにカラー狩りを楽しんだ。会場となる11の農園には、今年のテーマであるアニメや漫画にちなんだ撮影スポットを設置。ほかにもガイドツアーや農園体験、楽器演奏などのイベントも開催される。会期は来月23日までだが、花の見頃は5月末まで続く。(2017/3/24)
【 「自転車は台湾の誇り」 蔡総統、業界の努力称賛=台北サイクルショー開幕 】
自転車産業の国際展示会「台北サイクルショー」(2017年台北国際自行車展)が3月22日、台北市内で開幕した。開幕式に出席した蔡英文総統は、自転車の欧米向け輸出単価が上昇を続けていることに触れ、「自転車は台湾の誇り」だと自転車産業全体の努力を称えた。蔡総統はあいさつの中で、2016年の台湾の自転車産業は売上高、生産量ともに世界第2位だと言及。「台湾の自転車は高級品に等しい」と語り、設計から各部品まで、全ての製造業者が力を合わせて懸命に取り組んできた成果だと述べた。また、政府として産業の継続的な発展を支持していく方針も示した。 台北サイクルショーは同25日まで。「台北国際スポーツ用品展」(台北国際体育用品展)も同時開催される。(2017/3/22)
【 基隆-南港間でライトレール建設へ 台湾北部の共同繁栄目指す 】
蔡英文総統は3月17日、北部・基隆と台北市東部の南港を結ぶライトレールの建設を発表した。基隆を視察した蔡総統は、北部4市(台北、新北、桃園、基隆)の共同繁栄は政府が次に着手する目標だと述べ、建設に意欲を示した。交通部鉄路改建工程局によると、検討されている路線距離は台湾鉄路管理局(台鉄)基隆駅(基隆市)-南港展覧館(台北市)間の19キロ。基隆-七堵間は台鉄の列車と線路を共用し、七堵-南港間は台鉄の3本目の線路をライトレール専用に変更して使用する。総建設費は約80億台湾元(約295億円)。林右昌基隆市長は、台北メトロ(MRT)板南線との乗り継ぎの利便性を考慮し、南港展覧館駅新設にも意欲を見せている。(2017/3/18)
【 高雄市、クルーズ客船で観光客増加目指す 】
高雄市政府観光局の曽姿雯局長は3月21日、主に東南アジア、日本、香港からの観光客をターゲットに、クルーズ船客の訪問数増加を目指す考えを明かした。高雄市に入港するクルーズ客船は、2015年には年間で46隻入港していたのに対し、2016年には14隻に落ち込んでいたが、今年は既に44隻入港することが決まっており、訪れる観光客数は12万人に上ると同市はみている。また、スタークルーズが運航する「スーパースター・ヴァーゴ」は3月から4カ月間高雄港を母港とし、香港やフィリピンを訪問する便に就役する予定で、東南アジアや南アジア諸国との関係強化を目指す「新南向政策」の促進にも貢献できるとしている。(2017/3/22)
【 台湾を第2のホームに 巨人が意欲 今季主催試合を全戦生中継 】
巨人は3月20日、台北市内で記者会見を開き、今季の主催試合全試合が台湾で生中継されると発表した。台湾が第2のホームになればと期待を示している。生中継を行うのはケーブルテレビ局、ビデオランド(緯来電視網)と主にスポーツ番組を放送するELTATV(愛爾達電視)。両社によると、巨人とは5年契約を結んだという。巨人には陽岱鋼外野手と廖任磊(リャオ・レンレイ)投手の2人の台湾出身選手が新たに加入。この日の会見に出席した久保博球団社長は、廖任磊選手が語った「人生を野球に託したい」という言葉が大変印象に残っている、としている。(2017/3/20)
【 台湾のジャム職人、英の国際大会で初受賞 金賞など計5個獲得 】
台湾のジャム職人、何家瑋さんが、イギリス・カンブリアで3月18日開かれたマーマレードの国際コンテスト「デールメイン・マーマレードアワード2017」で、金賞など5つの賞を獲得した。台湾人の受賞は初。何さんは同20日、受賞作品を手に林永楽駐英代表を訪問。受賞を意外に感じた気持ちを明かした。何さんは「パッションフルーツ金柑」「金柑アップルグレープフルーツ」「リンゴシトラス」「シトラス」の4商品を「職人部門」の5項目に応募。金2つ、銀1つ、銅2つの好成績を収めた。何さんは2008年にジャムブランド「Bonjour!Bonheur [イ尓]好,幸福 手工天然果醤」の運営を始め、食材は宜蘭産キンカンや屏東産バラ、台中梨山産青リンゴ、台東産ローゼルなど旬のものにこだわっているとのこと。(2017/3/22)
【 桃園映画祭、ドキュメンタリーを主軸に 特色づくりと人材育成目指す 】
桃園市政府文化局は5月12日から同25日まで、市内で「第四回桃園映画祭」(桃園電影節)を開催する。今回の主軸はドキュメンタリー映画。3月22日の市政会議で鄭文燦市長は、山形市で隔年開催されている「山形国際ドキュメンタリー映画祭」を例に挙げ、桃園映画祭も開催を重ねることで徐々に特色を生み出していき、同時にドキュメンタリーの鑑賞者と製作に関する人材を育成していければと期待を示した。桃園映画祭は2013年にスタート。今年は「台湾奨」が新設され、市民審査員団も「桃園市民賞」を選出することとなっている。桃園市は台湾一の工業都市で、同市の平均年齢は2016年末現在で38.3歳と6直轄市中最も若い。鄭市長は、若者が多く、映画鑑賞者数も成長を続けていることに触れ、映画館の新設や上映施設の整備などを進めていく計画を説明した。(2017/3/23)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 第27回台北国際食品見本市 】
2017年6月21日より4日間、台北世界貿易センター南港展覧館にて第27回台北国際食品見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目は生鮮青果、農産物加工品、家禽製品、シーフード、食肉と食肉加工品、食用油、乳製品、健康食品、冷凍食品、缶詰類、焼き菓子、ビスケット、アルコー ル飲料、コーヒー・紅茶、ジュース・清涼飲料、アイスークリーム、調味料及び菓子類。詳しい情報は以下実施情報及び添付ファイル参照。
HP : http://www.foodtaipei.com.tw/ja_JP/index.html