【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年10月第5週TOPICS
【鈴木駐豪日本大使「台湾海峡の平和と安全は極めて重要」=中央社取材に-政治-】
(キャンベラ中央社)日本の鈴木量博駐オーストラリア大使は28日、台湾海峡の平和と安全は日本にとって極めて重要であり、これは日本の一貫した立場だと述べた。豪キャンベラで開かれた国際会議への参加後に中央社の取材に応じた。
鈴木氏は中央社に対し、米英豪の安全保障枠組みAUKUS(オーカス)の第2の柱である先進能力分野に関して、日本としての強い関心を表明。AUKUS諸国と協議し、今後の協力の具体的な方向性について探っている最中だと説明した。
国際会議はドイツのシンクタンク「コンラート・アデナウアー・シュティフトゥング」のオーストラリア事務所が、オーストラリアと太平洋の安全保障をテーマに開いた。鈴木氏は基調講演を行った。:2024年10月28日
【台湾映画「娘の娘」、東京国際映画祭で上映 シルビア・チャンら主要キャストが勢ぞろい/台湾芸能スポーツ-】
(東京中央社)台湾映画「娘の娘」(女児的女児)が29日、東京国際映画祭で上映され、シルビア・チャン(張艾嘉)やカリーナ・ラム(林嘉欣)、ユージェニー・リウ(劉奕児)、ホアン・シー(黄熙)監督が上映後のQ&Aにそろって出席した。4人は作品に関するエピソードなどを語った。
同作は同映画祭のコンペティション部門に選出された。台湾映画がコンペティション部門に選ばれるのは2004年以来20年ぶりとなった。3回の上映のチケットは販売開始直後に完売した。
同作は9月にカナダ・トロント国際映画祭で世界初上映されたが、カリーナは当時、会場に駆けつけられなかった。同作で、定年退職後の生活を前に娘との関係に向き合うことになる母親を演じたシルビアは冒頭のあいさつで「今日は2人の娘を連れて来ました。2人への愛は平等です」と冗談交じりに話した。
ホアン監督は同作が生まれたきっかけについて、偶然にも自分の母親と関係があると紹介。当時、ホアン監督は米ロサンゼルスに休暇で滞在しており、母親から「海外旅行に保険はかけているのか」と聞かれたことと、現地で友人が体外受精を試みようとしているのを目にしたことを結び付けることで、作品が誕生したと明かした。同作には体外受精のテーマも盛り込まれている。
会場には、シルビアが台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)でトロフィーを受け取る場面をあしらったTシャツを身にまとった日本人ファンの姿も見られた。:2024年10月30日
【台湾産養殖「竜虎ハタ」、日本への輸出が可能に 8年間の努力実る–経済-】
(台北中央社)日本の厚生労働省は30日、これまで輸入を認めていなかった台湾産の養殖「竜虎ハタ」について、条件付きで輸入を認めると発表した。農業部(農業省)漁業署は8年間の努力が実り、台湾で養殖されているハタの主要3種全てが日本に輸出できるようになったとしている。
竜虎ハタはアカマダラハタとタマカイの交配種。親系統に当たるアカマダラハタが、シガテラと呼ばれる食中毒を引き起こす魚だとして日本への輸入が禁止されているため、竜虎ハタの輸入も認められていなかった。シガテラは海中の藻類が作り出す毒素「シガトキシン」が原因で、食物連鎖により魚が毒化する。
厚労省は研究の結果、養殖用水や餌の管理を適切に行った場合の毒化リスクが低いことが示されたと説明。適切な管理が行われた養殖施設から輸出される竜虎ハタやその加工品には証明書類が添付されることとなり、この添付があるものについて輸入を認めるとした。
漁業署は、2017年から大学による実験や日本の検査キットを使用した検査を実施し、稚魚や成魚、店舗での販売商品など全ての段階で魚にシガトキシンが含まれていないことを確認。検査結果を日本に伝えるなど交渉を行い、23年には日本の担当者による現地調査にまでこぎ着けた。その後も有効なトレーサビリティー(生産流通履歴)や3シーズンにわたる養殖環境の検査資料を日本に提供するなどし、輸入許可に至った。
同署によれば、台湾で養殖されているハタは主に竜虎ハタ、タマカイ、アオハタの3種で、このうち竜虎ハタが7割を占めている。ハタは台湾で高い経済価値を持つ主要な養殖魚の一つで、年間の生産量は1.8万トン、産出額は44億台湾元(約210億円)余りに達するという。
ハタの国内外での流通拡大に向け、政府はこれまでも低温物流体制の確立やさまざまな加工品の開発を支援してきた。今後、竜虎ハタを日本や米国、マレーシア、シンガポールなどのスーパーや飲食業に進出させていくとしている。:2024年10月31日
【エバー航空 桃園―青森線 定期便再開 週3便で/台湾-観光-】
(台北中央社)台湾の航空会社、エバー(長栄)航空は29日、台北(桃園)―青森線の定期便運航を再開した。今後は週3便運航する予定で、観光やビジネス関係の発展が期待される。
同社によると、青森線は1995年にチャーター便として運航を開始。2019年に定期便化したが、20年に新型コロナウイルスの流行を受けて運休していた。
機材はビジネスクラス8席、エコノミークラス176席のエアバスA321-200型機を使用する。
初便の到着に合わせて青森空港では青森県がセレモニーを開き、自然と文化の美しさをアピールした。2024年10月30日
【夜市の食品も安全安心 台北市独自の認証制度 対象15カ所に/台湾–社会-】
(台北中央社)台北市が、市内の夜市にある飲食店を対象とした独自の食品安全認証制度を導入している。同市政府衛生局は28日、今年審査を行った6カ所の夜市で認証を取得した飲食店237店のリストを公開した。今回新たに艋舺夜市と公館夜市が加わり、制度の対象となる観光夜市は市内計15カ所になった。
この制度は2018年に始まった。従事者や調理環境の衛生状況、トレーサビリティー(生産流通履歴)、感染症対策などの項目を審査する。指導後の1次審査で合格した店を金賞、2次審査で合格した店を銀賞として認証する。
衛生局は、今年認証を取得した237店のうち、金賞は187店、銀賞は50店だったと説明。各店の見やすい位置に認証マークが掲示されるとし、消費者の参考にしてほしいと呼びかけた。
衛生局の黄建華局長は、認証の取得は衛生面の向上に取り組む店舗や市民の安全な外食環境を守る市政府の決意を示していると強調。衛生的でおいしい夜市文化の形成に共に努力しているとして、各店の協力に感謝を示した。2024年10月29日