【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年12月第2週TOPICS
【李駐日代表、日本の国会議員と意見交換 台湾の国際参加支持を呼びかけ-政治-】
(東京中央社)李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は9日、東京都港区の同代表処(大使館に相当)で、超党派議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)所属の国会議員を招待して意見交換を行った。日華懇の長きにわたる台日関係への貢献や、4月の東部沖地震に対する日華懇と日本政府の支援などに感謝の意を表した上で、台湾の国際機関への有意義な参加を支持するよう呼びかけた。
李氏は日華懇メンバーとの意見交換で日本語であいさつし、11月にあった野球の国際大会「プレミア12」で台湾が「チャイニーズタイペイ」名義での参加を余儀なくされたことに言及。中国は、1971年の国連総会で採択された国連における中国の代表権を巡る「アルバニア決議」を拡大解釈して国際社会で台湾を抑圧しようとしているとした上で、実際には同決議は台湾に言及していないと指摘し、台湾と中国は互いに隷属していないと訴えた。
日華懇から参加したのは、会長の古屋圭司衆院議員(自民党)や顧問の山東昭子元参院議長(自民党)、副会長の石井章参院議員(日本維新の会)、副幹事長の有村治子参院議員(自民党)、事務局長の木原稔衆院議員(自民党)、源馬謙太郎衆院議員(立憲民主党)、河野義博参院議員(公明党)、田中健衆院議員(国民民主党)、梅村みずほ参院議員(日本維新の会)。:2024年12月11日
【アン・リー監督に全米監督協会「生涯功労賞」 過去受賞者に黒澤明氏ら/台湾-芸能スポーツ-】
(台北中央社)全米監督協会は11日、第77回全米監督協会賞の「生涯功労賞」を台湾の映画監督、アン・リー(李安)さんに授与すると発表した。同賞は1953年以降、これまでに36人に授与されており、92年には黒澤明監督が受賞した。
同協会のレスリー・リンカ・グラッター会長は声明を通じ、リー監督は「真の映画監督」であり、30年以上にわたりジャンルを大胆に超えた作品を手がけてきたと評価。その独特なアプローチは映画史に消えることのない足跡を残し、何世代にもわたって称賛され続けるだろうと述べた。
リー監督は受賞を光栄だとした上で、同志である映画監督たちの組織にとって、自作がどのような意味を持つのかを振り返る機会でもあるとコメントした。
授賞式は来年2月に米ロサンゼルスで行われる。:2024年12月11日
【全日空の人気キャラ「そらっち」初訪台で多くのファン 台湾路線就航30周年–観光 -】
(台北中央社)全日本空輸(ANA)は12日、台湾路線就航30周年記念式典を台北松山空港で開催した。式典に合わせて同社のLINE(ライン)公式アカウントの人気キャラクター「そらっち」が初めて訪台し、多くのファンが詰めかけた。
1994年12月12日、同社の子会社、エアーニッポンはエバー(長栄)航空との共同運航で台北(桃園)―福岡線を開設。全日空は現在、台北(松山)―羽田線を毎日2往復運航している。
羽田行きNH852便の出発時には放水アーチが行われ、台湾の利用者の30年来の支持に感謝を示した。またこの日、同社の台湾路線に搭乗した全ての乗客に記念品が贈られた。
式典に出席した同社の高柳直明上席執行役員(アジア・オセアニア室長)は、今後も飛行の安全を第一とし、次の30年に向かって進んでいく姿勢を示した。:2024年12月12日
【台湾と米国間の貿易イニシアチブ第1段階協定が発効 法的基盤、より強固に-政治-】
(台北中央社)台湾の通商交渉窓口、行政院(内閣)貿易交渉オフィス(経貿談判弁公室)は10日、台湾と米国間の新たな貿易協議の枠組み「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」の第1段階の協定が正式に発効したと発表した。台米貿易の法的基盤がより強固になり、重要な一里塚に到達した。同オフィスは協定によって台米の貿易関係を促進してウィンウィン(相互利益)の目標を達成していくとし、協力をさらに推進していく姿勢を示した。
台湾と米国は昨年6月、第1段階の協定に署名。貿易円滑化や良好な法整備、中小企業、腐敗防止、サービス業の国内法規の5分野の内容が盛り込まれた。立法院(国会)は同年7月に同協定を全会一致で承認し、台湾側はすでに関連の手続きを完了させていた。米議会もこのほど、双方の法規が全てそろっていることを確認した。米国側からの通知を受けて10日、発効に至った。
卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は同日、台米関係の発展において非常に重要な一日になったと述べ、台米が互いに正確で同じ道を歩んでいることを証明したと言及。互いの協力関係や各種の結び付きを深化させていくと語った。
同イニシアチブは12分野を対象としたもので、双方は残る7分野のうち農業、環境、労働者の3分野に関する第2段階の協定について協議を進めている。最終的に自由貿易協定(FTA)につなげることを目指す。:2024年12月10日
【建設進む淡江大橋 日本の技術スタッフ、台湾の現場は「安全管理能力が高い」–社会-】
(台北中央社)北部・新北市の淡水河に架かる「淡江大橋」の建設現場には、日本やシンガポール、マレーシア、ドイツなど多くの国から技術スタッフが集まっている。11日、現場でプロジェクトに携わるペリー・ジャパンの平澤純さんが報道陣の取材に応じ、台湾の現場は他国と比べて「安全管理能力が非常に高い」と語った。
平澤さんは過去にベトナムでホーチミンメトロの建設に携わったことがあるとした上で、台湾の安全管理を評価。台風が多い環境でも、事前に対策をしたことで安全に工事を進められたと話した。また台風の接近時に各自治体が発表する休業休校の制度は、工事を停止するタイミングが分かって非常に役に立ったと話した。
記者から多国籍な現場で感じたことを問われると、それぞれの国の人が独自の食べ物を食べていて面白いと答え、自身も毎日おいしい台湾料理が食べられてうれしいと笑った。
橋は2025年末の完成、26年上半期の供用開始を予定している。開通後は同市淡水区と八里区間の陸路での移動距離が約15キロ、所要時間が約25分短縮される。将来的には淡海ライトレール(LRT)の軌道も敷設される予定。16年に亡くなった世界的な建築家、ザハ・ハディドさんの遺作の一つでもあり、完成すれば「単主塔・非対称の斜張橋」としては支間長が世界最長になるという。
陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は同日、現地を視察し、同橋の建設は世界レベルのプロジェクトだと述べた。観光面での効果にも期待を寄せ、休日には2万4千~2万5千人の観光客を淡水地区に集めるだろうとした。:2024年12月10日