【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年4月第2週TOPICS
【台湾の味を探るドキュメンタリー番組、国際的な賞を受賞 外交部が制作-政治-】
(台北中央社)台湾グルメを題材にしたドキュメンタリー番組が、ライフスタイルに関する番組やドラマ、映画を表彰する国際的な賞「ザ・テイスト・アワード」で二つの賞を受賞した。外交部(外務省)が2023年に世界最大級のドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」と共同で制作した。同部は、今回の受賞は番組が国際的なチャンネルを通じて台湾の多様な姿を世界に紹介し、良好なPR効果を得られただけでなく、世界のコミュニケーション業界から高く評価されたことの表れだとアピールした。
受賞したのは「Food Masters: Taste of Taiwan」。台湾の有名レストランを巡り、著名な料理人や専門家との対話を通じて台湾の味を探った。授賞式は先月10日に米ロサンゼルスのビバリーヒルズで行われ、「最優秀非英語番組・ドラマ・映画賞」と「最優秀アジア番組賞」に選ばれた。同番組はすでにディスカバリーチャンネル台湾の公式ユーチューブで公開されている。
外交部は2011年からディスカバリーチャンネルと協力し、台湾を世界に紹介するドキュメンタリー番組を制作している。昨年度は台湾のAI(人工知能)をテーマにした番組を制作した。台湾では来月9日に放送され、同22日以降には日本や韓国などアジアの20カ国でも順次放送される予定。
外交部は今年度の番組制作については、メディア政策やPRに関連する予算が削減されたため、計画に影響が出る見通しだと明らかにした。
同アワードでは、文化部(文化省)が立ち上げた海外向け動画配信プラットフォーム「TaiwanPlus」(台湾プラス)制作の番組「Taiwan on the Rocks」も最優秀アジア番組賞を受賞した。:2025年4月9日
【タイワンツキノワグマ 生息分布の北限近くで目撃情報 24年ぶり/台湾–社会-】
(桃園中央社)北部・桃園市復興区で今年3月、タイワンツキノワグマ(台湾黒熊)とみられる動物の目撃情報が2件寄せられ、農業部(農業省)林業・自然保育署新竹分署は、目撃時の状況や外観の特徴、行動に関する証言などからタイワンツキノワグマが出没したと認定した。タイワンツキノワグマの生息分布の北限に近いエリアで個体が目撃されるのは、2000年以来およそ24年ぶりとなる。
同分署が8日に発表した報道資料によると、今年3月30日午後2時ごろ、台湾原住民(先住民)族が受け継ぎ、開発が制限されている海抜700メートル地点の「原住民保留地」周辺の竹林で、作業中の人が大型動物が歩く音を聞いた。その数時間後、別の人がオートバイで移動中、高さ1.5メートルの柵からタイワンツキノワグマが飛び降りるのを見たという。クマは周囲を見回し、その後道路を横断して竹林の中へ姿を消した。
同分署は、2件の目撃現場ではクマの足跡や引っかき傷、ふんなどは確認されなかったとしながらも、目撃された動物はタイワンツキノワグマだと認定。2カ所の現場は600メートルしか離れておらず、同じ個体だとみられるとした。
復興区ピヤワイ集落では、20年と23年にもタイワンツキノワグマが無人の赤外線カメラに捉えられている。同分署は今回の目撃情報について、生息状況が回復していることの表れだとの見方を示している。:2025年4月9日
【関西万博「テックワールド館」、報道陣に公開 「共に良くなる」の価値観伝える/台湾–経済-】
(大阪中央社)13日に開幕する大阪・関西万博の会場で9日、報道陣向けの「メディアデー」が開催され、台湾が民間企業として出展する「テックワールド館」でも展示内容が公開された。「世界をつなぎ、より良い未来の暮らしへ」をコンセプトに、ネイチャー、ライフ、フューチャーをそれぞれテーマにした三つの劇場を用意し、人同士、人と自然、社会同士が「共に良くなる」との価値観を伝える。
同パビリオンは経済部(経済省)の外郭団体、台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)が100%出資する民間企業、玉山デジタルテックが出展した。台湾は同パビリオンに20億台湾元(約90億円)を投じた。
パビリオンの外観は台湾の山々から着想を得てデザインされた。入って最初に目に入る「ライフ劇場」では、映像を投影する円筒型のスクリーンと花に見立てた560台のモニターによって一面の「花畑」が織りなされ、島の多様な生態を紹介。「ネイチャー劇場」には360度のアーチ型スクリーンが設置され、4Kレーザープロジェクターによって投影された映像と台湾らしい香りによって、六感を使った体験を提供する。また、「フューチャー劇場」には液晶の画面の明暗を高めた「ミニLED」を採用した幅13メートル、高さ2.4メートルの巨大スクリーンを配置し、インタラクティブセンサーと立体映像技術を用いて来場者に未来の生活を感じてもらう。
パビリオンのアテンダントの制服はタイワンスギがデザインの基になった。台湾人の強い精神力と生命力を伝えているという。
同パビリオンの館長を務める邱揮立TAITRA副秘書長によれば、パビリオンの完成までには3年を要し、100人ほどに上るスタッフが参加した。邱氏は「台湾にとっては、非常に大変なことだった」と明かした。:2025年4月10日
【WBC/26年野球WBC 1次リーグ、台湾は日韓豪などと同じC組 初戦は3月5日–芸能スポーツ-】
(台北中央社)来年3月に開催される野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次リーグの組分けが9日、発表された。台湾は日本、韓国、オーストラリア、チェコと同じC組となり、米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手と対戦する可能性がある。
WBCには20チームが出場し、4組に分かれて1次リーグが行われる。C組の試合は東京ドームで実施される。各組の上位2チームが米国で開催される準々決勝に進出する。
台湾の初戦は3月5日で、オーストラリアと対決する。6日には日本、7日にはチェコ、8日には韓国と戦う予定。:2025年4月10日
【周遊パス「Taiwan Pass」、新商品3種を発売 観光地の入場券もセットに/台湾–觀光-】
(台北中央社)交通部観光署(観光庁)は10日、複数の公共交通機関の乗車券をセットにした周遊パス「Taiwan Pass」について、アップグレードした新商品3種類の販売を開始したと発表した。選べる路線を追加した他、一部商品では観光地の入場券もセットにした。1枚買うと1枚無料になるキャンペーンも数量限定で実施し、国内旅行の活性化を後押しする。
Taiwan Passは台湾高速鉄道(高鉄)、台湾鉄路(台鉄)、メトロ(MRT)、観光路線バス「台湾好行」の周遊券や往復券を一つにしたマルチパス。新たに登場したのは外国人旅行者限定の「高鉄観光地版」、国内の旅行者も使える「台鉄観光地版」、台鉄周遊券とローカル交通パスのみをセットにした「見どころEasyGo版」の3商品。
高鉄観光地版と台鉄観光地版は、従来から販売されている高鉄版、台鉄版に台湾全土計14カ所の観光地の入場券を追加した他、選べる乗車券に観光路線バス「宜蘭好行3日間券」や阿里山林業鉄路片道券を追加した。また、台湾好行日月潭線や阿里山線にQRコードで乗車できるようにした。
価格は高鉄観光地版が2800台湾元(約1万2500円)、台鉄観光地版が2400元(約1万700円)、見どころEasyGo版が1900元(約8500円)。一部の旅行予約サイトや旅行会社で販売されている。:2025年4月11日