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  2025年11月第3週TOPICS - 台北駐日経済文化代表処 札幌分処 Sapporo Branch, Taipei Economic and Cultural Representative Office in Japan :::
主要ニュース
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2025年11月第3週TOPICS

【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】

2025年11月第3週TOPICS

【頼総統、きょうの昼食は「鹿児島産ブリと北海道産ホタテ」 Xに日本語で投稿/台湾-政治-】

 

(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は20日、X(旧ツイッター)を更新し、「きょうの昼食はおすしとみそ汁です」と日本語で投稿した。ハッシュタグ(検索目印)付きで「鹿児島産のブリと北海道産のホタテ」とも付け加えた。

中国は19日、日本産水産物の輸入を事実上停止した。高市早苗首相の台湾有事を巡る国会での発言に反発した対抗措置とみられている。

中国が日本への反発を強める中、頼総統は17日、中国が日本に対して行っている複合的攻撃はインド太平洋の平和と安定に深刻な影響を与えているとし、中国に対し「地域の平和と安定におけるトラブルメーカーになるべきではない」との考えを示していた。

20日のXの投稿には、頼総統が笑顔ですしやみそ汁を味わう写真が添えられた。

また、 林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は20日、立法院(国会)外交・国防委員会に出席する前、中国の日本産水産物の輸入再開の停止を受け、日本を支援する立場を表明。日本への支援によって局面を効果的に安定させ、中国共産党のいじめ行為を阻止できると強調した。

委員会の答弁では、高市首相とその政策への支持を行動で示すためにも、台湾人は日本を多く訪れ、日本のものを多く買ってほしいと呼びかけた。

高市首相の発言については、外交部(外務省)は高市首相のインド太平洋戦略と政策、日本の南西諸島と台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」に関する立場を支持するとした。:2025年11月20日

【中央銀行と米財務省、外国為替など巡り協議継続で合意 為替操作回避を確認/台湾–経済 -】

(ワシントン中央社)中央銀行と米財務省は14日、為替問題で共通認識に達したとして、共同声明を発表した。双方は信頼できるパートナーとして、マクロ経済や外国為替に関する課題で密接に協議を継続することで合意した他、効果的な国際収支調整の阻害や、不当な競争優位獲得のための為替レートや国際通貨システムの操作を回避することを確認したとしている。

声明によれば、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)と駐米国台北経済文化代表処(大使館に相当)の支援の下、いかなる資本移動も競争目的で為替レートを標的としないことで合意したという。

年金基金などの他の公的投資主体による海外投資は、リスク調整後の収益と分散投資を目的として行われる。外国為替市場への介入が検討される場合も、為替レートの過度の変動や無秩序な動きに対処するために限定するとしている。

双方はまた、透明性のある為替政策と実践が重要であるとの認識でも一致。少なくとも四半期ごとに為替介入の操作を公表し、国際通貨基金(IMF)のデータ公表基準「SDDS」に基づく外貨準備と外貨流動性に関するデータテンプレートに従い、外貨準備高と先物取引の未決済額を四半期ごとに公表するとした。

中央銀は協議について、米側が台湾元の上昇を求めることはなかったとしながらも、12月末から為替市場介入額などに関するデータの公表頻度を現行の半年ごとから四半期ごとに変更することを約束したと説明した。:2025年11月15日

 

【日本人男性が宜蘭県に救急車を寄贈 かつて台湾で救急搬送され一命取り留める–社会-】

(宜蘭中央社)北東部・宜蘭県蘇澳鎮で19日、同県政府消防局への救急車の寄贈式典が行われた。寄贈者はかつて台湾で救急搬送されて一命を取り留めた杉山栄さんで、台湾の救急医療への感謝を示すために贈った。

同局の報道資料によれば、杉山さんは76歳で、かつて仕事の関係で10年ほど台湾に暮らした。杉山さんにとって台湾は、自身のキャリアにおける重要な場所であるだけでなく、思いやりや善意とは何かを教えてくれた地でもあるという。

杉山さんは退職後しばらくして再び台湾を訪れた際、台北市内のホテルで倒れて救急搬送された。台湾の整った医療体制や救急医療に携わる人々のプロ意識に深く感動し、行動で台湾への恩返しをしようと決めた。寄贈した救急車は1台400万台湾元(約2千万円)相当。

式典で杉山さんは、宜蘭には温泉に入るために何度も来たことがあり、住みたいほど大好きな場所だと言及。出席した人々に「健康第一」だと呼びかけた。

林茂盛(りんもせい)代理県長も式典に参加し、杉山さんに感謝状を手渡した。:2025年11月20日

 

【「パネトーネ」世界大会 台湾チームが総合優勝 本番前には300時間の特訓も–文化 -】

(台北中央社)クリスマスの時期に食べられるイタリアの伝統菓子「パネトーネ」の世界大会「パネトーネ・ワールド・チャンピオンシップ2025」が先月13~18日にイタリア北部のミラノとベローナで開催され、台湾代表チームが優勝を果たした。2年前の大会に選手として出場し、今回は指導役を務めた陳詩絜さんは13日、大会前には約300時間の特訓を重ね、厳格な標準作業手順書(SOP)を作成して本番に臨んだと明かした。

出場したのは頼怡君さん、蔡約群さん、楊世均さんのチーム。クラシック部門やチョコレート部門などで1位を獲得し、総合優勝に輝いた。

この日開かれた祝賀会で陳さんは、台湾チームが審査員から高く評価されたのは、これまでの「個人の得意とする作品」で挑む形式から、チームワーク形式に変えたからだと説明。各選手の得意分野に応じて、配置と任務を割り当てたと語った。

また特訓だけでなく本番を想定したシミュレーションも行った。陳さんは「事前に200%の準備をしてこそ、本番で100点満点を出せる」と話す。

パネトーネ作りで最も難しいのは、生地を26~27度の環境に置かなければならないのに加え、天然酵母の完全発酵まで48~72時間を要し、天候や気温、湿度などに合わせて細かな調節が欠かせないことだという。チームでは多くのテストを実施して材料の特性を比較検証し、風味のバランスや発酵の具合が最も良いレシピを選び出した。

蔡さんは、撹拌(かくはん)から材料を加えるタイミング、成形、発酵時間、焼成温度まで全て正確に管理してミスを減らす必要があり、まさに「綱渡りだった」と振り返る。全ての手順が重要で、わずかでもバランスが崩れれば、完成した作品の味は美しいものではなくなってしまうという。

今回世界大会で認められた作品については、「1年間で最も魂のこもったパネトーネだと思う」と語った。

陳さんは、台湾のパン職人にもパネトーネを作ってもらいたいと期待を寄せる。「1年後にはパネトーネと聞けば、誰でもそれが何か分かるようになる。なぜならば、世界で最もおいしいパネトーネは台湾にあるから」。:2025年11月15日

 

【魅力ある鉄道紹介の書籍に掲載 阿里山鉄道「景観や文化が世界に認められた」–観光-】

(嘉義中央社)旅行ガイドブック大手のロンリープラネットが出版した魅力的な鉄道の旅を紹介する書籍「世界の壮大な鉄道旅」で、南部・嘉義などを走る阿里山林業鉄路が取り上げられた。同鉄道を運営する農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産管理処の周恒凱副処長は、自然景観や文化的価値が世界的に認められたと喜んでいる。

同書では200の鉄道が紹介されており、そのうち4ページで阿里山鉄道の歴史や魅力を紹介。周副処長は17日に発表した報道資料を通じ、作者が一人称視点で嘉義から阿里山国家森林遊楽区まで、自然や文化、感情が結び付いた旅が語られていると述べた。

また早期の鉄道建設における工夫だけでなく、人と山林が共生する知恵が描かれていると説明。茶畑や雲海、森林歩道、日の出、地元住民との交流など、作者が数年にわたり訪問した阿里山での思い出が表現され、同鉄道が単なる交通機関ではなく、記憶や心に通じる道として仕立てられているという。

同鉄道が2009年の台風などで被災しながらも24年に全線での運行を再開したことにも言及。ロンリープラネットは、建設工事の工夫や生態系の多様性、豊かな歴史や文化と結び付いた同鉄道について再認識できると評価している。

周副処長は、今後も文化の普及と鉄道の保存を並行して進め、より多くの人々に台湾の山林の美しさを知ってもらい、阿里山鉄道の魅力を体験してもらいたいと意欲を示した。:2025年11月19日