【 対日窓口機関「台湾日本関係協会」に改称へ 17日に看板除幕式 】
李大維外交部長(外相)は5月10日、台湾の対日窓口機関「亜東関係協会」を「台湾日本関係協会」に改称し、同17日に看板除幕式が行われることを明らかにした。当日には日本の対台湾窓口機関「日本台湾交流協会」台北事務所の沼田幹男代表(大使に相当)が出席する予定だという。亜東関係協会は1972年、中華民国と日本の国交が断絶したことを受けて、民間交流窓口として設立された。今年3月、行政院(内閣)が改称を承認した。日本側の日本台湾交流協会は、今年1月に交流協会から現名称に変更した。事実上の大使館として機能しているにも関わらず、名称が具体的でなく分かりにくいという指摘があったためという。(2017/5/11)
【 蔡英文総統「WHOの原則に反する」 総会招待状届かず 】
蔡英文総統は5月9日、世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)の招待状がオンライン登録締め切りの同8日を過ぎても届かなかったことを受け、ツイッターで「台湾をWHAから除外することはWHO設立の原則に反する」と総統府の声明文とともに英語で投稿した。WHAに関する投稿を行うのは12度目。声明文は、招待を受けなかったことは極めて遺憾で不満だとした上で、台湾が世界的な感染症を防止するのに不可欠だと認識することをWHOに要求している。また、健康とは基本的人権であり、国際共同体の一員として台湾は健康と関連した活動に参加する権利があると訴えた。さらに、これまで台湾のWHA参加への支持を表明した米国、日本、カナダ、欧州諸国などに対する謝意も改めて示された。(2017/5/10)
【 許世楷元駐日代表、皇居で勲章伝達式出席 】
日本政府の春の外国人叙勲で旭日重光章を受章した許世楷・元台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)と黄茂雄・工商協進会栄誉理事長が5月9日午後、皇居で行われた伝達式に出席し、勲章を受け取った。許氏は式典後、中央社に対し、自身が日台の友好関係を少しずつ積み重ねてこられたことに満足する気持ちを示した上で、世界保健機関(WHO)総会の出席可否にからみ、「台湾は中国との関係をどのような関係にしたいかまずきちんと考えるべき」だと述べた。この日午前の記者会見で菅義偉官房長官は、世界保健機関の年次総会(WHA)への台湾の参加を支持する考えを表明している。(2017/5/10)
【 蔡英文総統、日本政府に謝意 台湾のWHO総会参加に対する支持表明受け 】
菅義偉官房長官が5月9日午前、世界保健機関(WHO)年次総会(WHA)への台湾の参加を支持する考えを表明したのを受け、蔡英文総統は同日午後、ツイッターに「日本政府による心強いご支持に対して感謝したいと思います」と日本語で謝意を表した。WHAに関連した投稿を日本語で行うのは3度目。菅氏はこの日午前の記者会見で、「感染症対策をはじめ、国際保健課題への対応に地理的な空白を生じさせないためにも、台湾が何らかの形でWHAに参加することが望ましい」と述べた。また、台湾が2009年から8年連続で続けてきたオブザーバーとしての参加を「一貫して支持している」ともしている。(2017/5/9)
【 蔡総統、マクロン氏に祝辞 仏との協力深化に期待 】
フランス大統領選挙でマクロン氏が当選したことを受け、蔡英文総統は5月8日、中華民国政府と国民を代表してマクロン氏とフランス国民に祝意を示した。蔡総統は、マクロン氏の指導のもと、フランス国民の福祉が増進することを期待し、双方や国際社会により貢献できるよう、各分野におけるフランスとの協力関係強化を図りたい考えを示した。外交部も同日、大統領選が無事終了したこととマクロン氏の当選に祝意を表明。台灣にとってヨーロッパにおける4番目に大きい貿易パートナーであるフランスとは経済やハイテク、文化、教育などの面で良好な関係を築いており、これを土台に多分野の互恵的な関係を強固なものにできればと期待を示した。 (2017/5/8)
【 蔡総統、韓国の文在寅新大統領誕生を祝福 】
蔡英文総統は5月10日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領に祝福のメッセージを送り、すでにある双方の良好な基礎をベースに協力・互恵関係を強化し、共にアジア太平洋地域の安定した平和と繁栄に向けて努力することに期待を示した。総統府が同日午前に発表したニュースリリースによると、蔡総統は、「台湾と韓国はともに民主国家であり、自由民主の価値を共有している」と言及。また、「長期間にわたり経済貿易、文化などの領域で頻繁な往来があり、特に近年は民間交流が増え続けている」として、これらの良好な基礎を今後の関係強化につなげていく意向を表明した。(2017/5/10)
【 台南で金沢・加賀の食品工芸展 今年で6回目 】
金沢市と加賀市の工芸とグルメを展示、販売するイベント「金沢・加賀美食工芸展」が、5月6日から台南市で始まった。漆器や陶磁器、地酒など23店舗が出店する。同イベントの開催は今年で6回目。金沢市は日本統治時代の水利技師、八田与一氏の出身地であり、八田氏が建設を監督した烏山頭ダムがある台南市と関わりが深い。頼市長は、統計によると、台南に訪れている外国人旅行客の中で最も多いのは日本からの観光客であると話した。山野之義金沢市長は、6回目の開催となったことに喜びを示し、毎回イベントに参加するたびに、頼市長が“自腹で”何かしら購入することが印象的だと語った。イベントは15日まで。(2017/5/8)
【 台湾ファミマ、日本の製麺技術を採用 夏の「冷麺」市場に攻め入る 】
台湾ファミリーマート(全家便利商店)は日本のファミリーマートで昨年大ヒットしたラーメン商品の製麺技術を導入し、冷麺の新商品を発売する。改良を加えることで、冷麺の売り上げ拡大を狙う。同社が新たに導入したのは、外はもっちり、中は硬めの食感を楽しめる三層構造の麺。冷麺の新商品開発のため、20年の経験を持つ日本の麺職人を招聘。技術指導を受けたほか、製麺工場で試食を行ってもらい、小麦粉の割合や水分量、こね方、麺の細さなどについて意見を聞いた。同社によると、台湾のコンビニエンスストアでの「冷麺」の年間売上高は15億台湾元(約56億2300万円)で、最もよく売れるのは4~9月とのこと。(2017/5/9)
【 雲林で八田与一氏の功績を紹介 貢献たたえる 】
中部・雲林県の農田水利文物陳列館には、日本統治時代の水利技師、八田与一氏の展示室が設けられている。八田氏が手掛けた灌漑施設など、模型や資料などの展示を通じ、その功績を紹介している。八田氏は中南部複数の行政区にまたがる灌漑水利施設、嘉南大圳の建設に尽力したことで知られている。八田氏の指導の下、1920~30年代に烏山頭ダムなどの施設が整備され、約1500平方キロメートルに及ぶ水田を潤している。雲林県もその恩恵を受けており、同館を管理する雲林農田水利会は、同県を流れる水路、濁幹線も八田氏の業績の一つだとしている。台湾最長の河川である濁水渓(約187キロ)には、3カ所の取水口が設けられており、そのうちの一つから取水されている濁幹線は、現在も同県の農業を支えている。(2017/5/9)
【 マスターカード調査でアジア太平洋の旅行先として台北が初のベスト10入り 】
米クレジットカード大手のマスターカードが発表したアジア太平洋地域で人気の旅行先に関する最新の調査で、台北は10位となり、初めてベスト10入りを果たした。同調査によると、昨年台北を訪れた外国人旅行客数は740万人だった。1位はバンコクで、訪れた旅行客数は1930万人。シンガポール1310万人、東京1260万人、ソウル1240万人が続いた。台北を訪れた外国人旅行客の消費総額は99億米ドル(約1兆1264億円)となり、2015年の7位から4位に躍進した。旅行客数では台北を上回るソウルの94億ドル(約1兆695億円)より多く、台北とほぼ変わらない数の旅行客が訪れている大阪の36億ドル(約4096億円)と比べると、約2.8倍となる。 (2017/5/10)
【 台湾の輸出額 東南アジアなど向けが7カ月連続2桁成長 】
財政部(財政省)が5月8日に発表した4月の貿易統計(通関ベース)によると、輸出額が前年同月比9.4%増の243億2000万米ドル(約2兆7652億円)で7カ月連続のプラスとなった。品目別では情報通信・AV関連商品や電子部品が11カ月連続でプラス成長を達成。地域別では蔡英文政権が進める「新南向政策」の対象となる東南アジア、南アジアなどの18カ国が14.1%で7カ月連続の2桁成長を遂げている。一方、4月の輸入額は前年同月比23.5%増の215億3000万米ドル(約2兆4475億円)となった。財政部は、輸出の先行きを楽観視するメーカーが原料を仕入れたり、投資に力を注いだりしていると分析している。(2017/5/10)
【 台湾のキャッシュカード利用可能なATM拡大 日本での円引き出し便利に 】
台湾のキャッシュカードを利用して日本円を引き出せる現金自動預払機(ATM)の設置が日本全国で拡大している。北海道銀行によれば今年4月末までに銀行77行が導入し、取り扱い可能なATMは700台以上に増加するとのこと。本サービスは北海道銀行が2010年1月から独自に始めたのを皮切りに、2016年には大手コンビニエンスストア、銀行等に設置されているATM約3700台のほか、りそな銀行でも開始している。同サービスに加盟している台湾の銀行は、台湾銀行、台湾土地銀行、合作金庫銀行など20行。レートも台湾銀行窓口の現金売相場を適用しており、手数料は国際クレジットカードやデビットカードの約半額ほどと「お得」なサービスとなっている。(2017/5/10)
【 台湾株式市場、終値が1万の大台突破=17年ぶり 】
5月11日の台湾株式市場は、加権指数の終値が前日比33.16ポイント高の10001.48となった。終値が1万を超えたのは2000年4月11日の10068.05以来で、17年ぶり。売買代金は964億台湾元(約3640億円)だった。高値は10018.79となり、2年前の最高値10014を超えた。始値は9968.51、安値は9964.30。加権指数の続伸は海外からの投資の増加が背景にあるとみられている。行政院(内閣)金融監督管理委員会の統計によると、3月末までの海外からの累計投資額は2087億米ドル(約24兆円)に達しており、過去最高水準だという。海外からの投資が多かったのは、台湾積体電路製造(TSMC)、大立光電、鴻海(ホンハイ)などだった。(2017/5/12)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 第27回台北国際食品見本市 】
2017年6月21日より4日間、台北世界貿易センター南港展覧館にて第27回台北国際食品見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目は生鮮青果、農産物加工品、家禽製品、シーフード、食肉と食肉加工品、食用油、乳製品、健康食品、冷凍食品、缶詰類、焼き菓子、ビスケット、アルコー ル飲料、コーヒー・紅茶、ジュース・清涼飲料、アイスークリーム、調味料及び菓子類。詳しい情報は以下実施情報及び添付ファイル参照。
HP : http://www.foodtaipei.com.tw/ja_JP/index.html
【 台北駐日経済文化代表処札幌分処周学佑処長着任 】
2017年5月10日、周学佑前外交部アジア大洋州局副局長(兼任亜東関係協会副秘書長)が台北駐日経済文化代表処札幌分処の新処長として着任しておりますこと、御報告申し上げます。