【 台湾の総統選 再選の蔡氏、民主主義の堅持を強調 史上最多得票で当選 】
11日の総統・副総統選で再選を果たした民進党現職の蔡英文氏の得票数は2008年の総統選で馬英九氏が記録した765万9014票を上回り、台湾史上最多の817万231票(開票進捗率100%)となった。11日夜に開いた記者会見で蔡氏は「今回の選挙結果は重要な意義を明らかにした。それは、我々の主権と民主主義が大声で脅かされた時、台湾の人々はより大きな声で我々が堅持するものを叫ぶということだ」と述べ、民主主義を守っていく姿勢を改めて示した。蔡氏は「両岸(台湾と中国)関係の平和と安定のためにした約束は変更しない」と強調。台湾海峡の平和と安定の確保は両岸双方に責任があるとし、中国に対し、「平和、対等、民主主義、対話」こそが両岸が有益なやり取りを再開させ、長期的に安定して発展していける鍵だと訴えた。また、民主主義の台湾や民選の政府は脅しや恫喝に屈しないとし、両岸が互いに尊重し、有益なやり取りを行うことが両岸の人民の利益と期待に合致すると述べた。
(2020/01/12)
【 立法委員選、与党・民進党が単独過半数維持 台北市長の新党躍進 】
台湾で11日、総統選と同時に立法委員(国会議員)選が実施され、与党・民進党が113議席中、単独過半数の61議席を獲得した。最大野党・国民党は38議席だった。柯文哲台北市長が昨年8月に立ち上げた台湾民衆党が5議席を得て国会進出を果たした。小選挙区では全73議席中、民進党の候補が46議席を制し、2018年11月に大敗した統一地方選の結果を覆す形となった。地方選で大勝を収めた国民党は22議席にとどまった。2014年の学生運動から派生した時代力量は2016年の前回選挙時、5議席を得たが、今回は3議席に減らし、野党第2党の座を柯氏の民衆党に譲ることになり、民衆党が二大政党と今後どのようなやり取りを交わすのかが注目される。
(2020/01/12)
【 総統選、投票率は74.9% 前回比約9ポイント増 】
中央選挙委員会(選管)は11日夜、同日実施された総統選の投票率が74.90%だったと発表した。2016年の前回選挙時は66.27%で、8.63ポイント上昇し、直近3回の総統選で最高を記録した。総統選の投票率は、選挙による政権交代を初めて実現させた2000年に82.69%に達してからは低下傾向が続いていて、前回の16年は過去最低だった。今回の選挙では広範囲で好天に恵まれ、投票開始直後から多くの投票所で行列ができた。台湾には在外選挙制度や事前投票制度がなく、有権者は本籍地で投票することが求められ、投票に合わせて帰省する人が多く見られた。総統選前日の10日、台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の単日利用者数は南下(下り)路線で18万604人に達し、07年の開業以来最多となった。総統選の有権者数は1931万1105人で、実際に投票に行ったのは1446万4571人だった。行政院(内閣)直轄6市(台北、新北、桃園、台中、台南、高雄)の投票率はいずれも75%前後に達し、南部・高雄市では6市最高の77.44%に上った。
立法委員選の投票率は、小選挙区が75.13%で、比例区は74.86%だった。
(2020/01/12)
【 「台湾に親しみ感じる」日本人、過去最多の8割弱に 】
台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)が日本人を対象に実施した台湾に対する意識調査で、回答者の8割弱が台湾に親しみを感じ、6割以上が台湾は信頼できると答えたことが分かった。9日までに、同処の公式ホームページやフェイスブックなどで発表された。同処は、過去3年間の調査結果の傾向が続いており、現在の台日関係の発展を評価するものと分析している。台湾に「親しみを感じる」と回答した人は78.1%で過去最多。2016年(66.5%)、2017年(69.0%)、2018年(74.0%)と増加を続けている。親しみを感じる理由で最も多かったのは「台湾人が親切、友好的」(77.6%)。次いで「歴史的に交流が長い」(46.0%)、「東日本大震災時に支援を行ったから」(36.2%)などが挙げられた。台湾を「信頼できる」とした人は63.1%に上った。理由は「日本に友好的だから」(66.6%)を筆頭に、「自由・民主主義などの価値観を有している」(53.7%)、「平和な国だから」(49.4%)など。最も親しみを感じるアジアの国・地域は「台湾」(55.0%)がトップ。以下、「タイ」(15.9%)、「韓国」(14.2%)「中国」(4.5%)が続いた。現在の台日関係については「良好」と認識している人が74.9%に達し、今後の展望についても57.8%が「発展する」と楽観的な見方を示した。同調査は日本全国の成人男女を対象に、昨年11月15~18日にインターネットで20~79歳の人に、同11月16~24日に電話で80~89歳の人に実施し、1000人から回答を得た。
(2020/01/10)
【 台北ランタンフェス、今年は東西2会場に 絵本世界と台湾文化が競演 】
台北市政府は7日、毎年元宵節(今年は2月8日)に合わせて開催する同市の恒例イベント「台北ランタンフェスティバル」(台北灯節)のPR記者会見を開き、今年の見どころを紹介した。今回は初の試みとして市内の東西2カ所に主会場を設け、それぞれ全く印象の異なるメインランタンを展示する。過去3年間西門町を会場にすることで同地域の活性化を進めてきた経験を東部エリアにも応用する狙いがあるという。西側エリアは今年も西門町一帯が会場となる。東側エリアは台湾鉄道や台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の停車駅で、近年急ピッチで再開発が進められている南港駅前の南興公園が選ばれた。西会場のメインランタンは「かくれんぼ」がテーマ。ネズミとネコをモチーフにしたランタンは約9メートルの高さがあり、参観者も下方の空間にもぐりこめるという遊び心あるデザインとなった。周辺一帯もファンタジックな絵本の世界に変貌する。イベント期間中には、台湾のパフォーマンスグループ「フォルモサ・サーカス・アート」(FOCA)によるショーも楽しめる。東会場は既成概念にとらわれない自由さを前面に押し出し、メインランタンは、台湾人の日常生活に欠かせないスクーターをモチーフにした本体に足や翼などを付けたユニークなデザインとなった。設置場所としてこれまで例を見なかったパフォーマンス用の野外舞台を選ぶなどの工夫も凝らされた。街角でよく見られる色とりどりのネオンサインや看板を舞台背景にあしらって台湾特有の文化を伝えるほか、地元の学生やインディーズバンドらのパフォーマンスで雰囲気を盛り上げる。
(2019/01/08)
【 台湾見本市・展覧会情報 - 見本市 】
2020年4月15日より3日間、台北南港センターにて2020Taipei AMPAが開催される。T中華民国対外貿易発展協会主催。出展品目は部品とコンポーネント、自動車照明、カスタマイズとアクセサリー、診断およびメンテナンス、カーケア、EVおよび周辺機器、インテリジェント輸送システムおよびソリューション、自動車部品ショー、自動車電子製品、自動車電子部品、オートバイおよび大型オートバイ、付属品、修理および製造設備、オートバイ産業ショー等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/107380