「台湾フィルハーモニック」2025東京公演で李登輝・元総統を記念した「交響曲第5番」を日本初演奏

　台湾の国立オーケストラ（NSO）「台湾フィルハーモニック」2025東京公演が6月2日に開催され、同公演を鑑賞した李逸洋・駐日代表は、李登輝・元総統を記念した「交響曲第5番」が日本で初演奏された意義は大きく、台日音楽交流を通して台湾の声を届け、双方の友情の絆が強化されることを期待した。

　李代表はメディアの取材を受けた際、このたび台湾フィルハーモニックが世界トップクラスのサントリーホールで初演奏し、李登輝・元総統を記念して金希文（ゴードン・チン）氏により作曲された「交響曲第5番第3楽章『台湾の悲哀』、第4楽章『光の瞬間』」が日本で初演奏されたことは極めて大きな意義あると強調した。李代表は、これらの演奏を通じて、李登輝・元総統が台湾民主化に取り組むなかで、数々の困難と挫折があり、比類なき叡智と台湾社会の強靭さにより一つ一つ難関を克服し、台湾を光ある美しい未来へと導いたことを感じてほしいと述べた。

　さらに李代表は、客家（ハッカ）委員会の委託により陳可嘉（コーチァ・チェン）氏が作曲した「故郷の呼び声」（原題：家的呼喚）が世界初演奏されたことに関して、「台湾客家人の郷愁を呼ぶきめ細やかな描写が表現されており、『交響曲第5番』第4楽章とともにオーケストラと合唱団の共演により、強烈なインパクトと感染力を感じることができる」と述べ、台湾の声が世界に届くことを期待した。

　同公演には、古屋圭司・日華議員懇談会会長/衆議院議員、安倍晋三・元首相夫人の安倍昭恵さん、李登輝基金会の李安妮・董事長（理事長）らも鑑賞に訪れた。

「台湾フィルハーモニック2025東京公演」を鑑賞
李逸洋・駐日代表（右２）、古屋圭司・日華議員懇談会会長/衆議院議員（左２）、安倍晋三・元首相夫人の安倍昭恵さん（左３）、李登輝基金会の李安妮・董事長（理事長）（右３）