懐かしのディーゼル列車「光華号」の旅はいかが

台湾最大の鉄道ウェブサイト「台湾鉄道網」は６月４日の鉄道の日に合わせて、屏東県と台湾鉄路局と共同でディーゼル列車「光華号」に乗って台湾南東部を巡る旅を企画しており、５月１９日から同サイト上で参加者を募集している。

「台湾鉄道網」によると、かつて台湾の鉄道で一世を風靡した「光華号」は、１９６６年に故蒋介石元総統の８０歳の誕生日を記念し、日本から購入されたもので、ディーゼルながら最高時速が１１０キロまで可能で、かつて台北と高雄間を4時間４０分で走行した記録が残っているという。

時代の流れのなか、鉄道も電気化が進み新型車両が相次いで導入されるなか、「光華号」はいまや姿を消してしまったものの、５０年、６０年代生まれの中年世代や鉄道ファンにとっては、かつて青春と夢を載せた数々の思い出がいっぱい詰まっている。

光華号（３車両、１５０席）は６月４日、ふたたびレール上に姿を現す。当日は、午前８時５０分に屏東駅を出発し、枋寮を経由して南廻線で台東の山中まで走行し、台東駅に戻るコースで運行される。なお途中、竹田駅と枋寮駅に停車し、旧竹田駅と枋寮鉄道芸術村を見学するほか、南廻線では古荘と多良の両駅に停車し、眼下に広がる太平洋の眺めと山中の清々しい空気を満喫する趣向となっている。

「光華号」の一般座席は５月１９日から申込みを受付けており、それとは別に、窓が広く眺めのよい先頭車両の４つの特別席については5月２０日から同サイト上で行うオークションで受付ける。希望者は１０００元（約３０００円）から参加でき、落札価格は全額慈善団体に寄付されることになっている。

なお、「台湾鉄道網」では今回の旅の参加者全員に、記念切符とカードをプレゼントすることにしている。

● 台湾鉄道網： http://www.trcNEWS.com

《２００５年５月１９日》