張俊雄・行政院長が南港展覧館竣工式に出席

　上下二層、展示場総面積４．６万平方メートル、２，６６６ブースの標準ブース出展が可能である南港展覧館（台北市南港区）の竣工式が１２月２４日に開かれ、張俊雄・行政院長が出席し、テープカットを行った。

　張院長は挨拶で「南港展覧館は中小企業の発展を実現させるための行政院の重要な政策項目の一つである。政府は伝統産業を支持し、積極的に中小企業を支援する方案を発表している。中でも業者が輸出販路を開拓することを協力するだけでなく、ＭＩＣＥ産業の推進においても重要な役割を演じており、ＭＩＣＥ産業は販路拡大や観光を促進させるものである」と述べた。

　ＭＩＣＥ産業について張院長は、「ＭＩＣＥ産業は貿易、観光、交通、金融、旅行等多岐にわたる関連産業の牽引役となるサービス業であり、世界各国はいずれもＭＩＣＥ産業を積極的に推進し、経済発展に活力を注いでいる。行政院はすでにＭＩＣＥ産業を重要政策に位置づけ、その邁進に努力している。南港展覧館の完成は、国内展示場の深刻な不足の問題を解決するものであり、今後は南港展覧館に加えて世界貿易センター１，２，３館を加えれば、台湾は５，０００ブースを超える国際大型見本市を開催する能力を持つことになる」と説明した。

　張院長は、来年３月に南港展覧館の第一回見本市として、台湾が最も産業競争力を持つアジア最大規模の台北国際自転車見本市を開催することを発表し、「目下２，８００を超える業者からブース申請が提出されていることからもＭＩＣＥ産業の重要性が見て取れる」と強調した。

　また、張院長は「展覧館の周辺地区は見本市に訪れる人々が集まり、さまざまなビジネスチャンスがもたらされ、南港地区の繁栄と発展および都市のリニューアルが促進される。南港展覧館は、台湾の製品の国際市場における競争力を助け、雇用チャンスを創造するものとなるであろう。今後は高雄世界貿易展覧会議センターの建設も進めることで、政府は南北２つの核とする政策を実行し、南北地域の均衡発展をはかりたい」との考えを示した。

【行政院　２００７年１２月２４日】
（写真提供：中央通訊社）