第2回「台・米・日国会議員戦略フォーラム」がリモート形式で開催
第2回「台・米・日国会議員戦略フォーラム」が16日、リモート形式で開催され、会議に参加した台湾と米国、日本の国会議員たちはみな、理念の近い国々は経済安全保障の面で連携を強化し、覇権主義の拡張に対抗していくべきだと強調、同時に国際社会が台湾海峡の平和と安定への関心をいっそう高める必要性を訴えた。外交部(日本の外務省に相当)はこれを高く評価すると共に「心からの謝意」を表明している。
同フォーラムは日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」の古屋圭司会長(衆議院議員)が発起し、昨年7月に第1回が開かれた。今回も日本側が主催し、立法院(国会)の議員団体「台日交流聯誼会」で会長を務める游錫堃立法院長(=国会議長)と各党派の立法委員が招きに応じて参加した。また、米トランプ政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官を務めたハーバート・マクマスター氏が特別ゲストとしてあらかじめ録画された形でスピーチを行った。マクマスター氏は、台湾、米国、日本及び基本的価値を共有する国々に向けて、中国による政治と経済面での脅迫に対して連携を強化し、抑止力を高め、中国が武力で一方的に台湾海峡の現状を改変しようとする動きを阻止し、地域の平和と安定を確保するよう呼びかけた。
フォーラムでは日本の政策研究大学院大学で副学長を務める道下徳成教授と米国のシンクタンク、ハドソン研究所のケネス・ワインシュタイン(Kenneth Weinstein)特別フェローが共同で議長を担当し、「工場の建設地選びを通じたサプライチェーンの安定」、「中国が空域を封鎖した場合の航空シミュレーション」など重要な議題について話し合った。参加者はみな踏み込んだ意見交換を行ったが、特にサプライチェーンの「フレンド・ショアリング」(同盟国や友好国など近しい関係にある国に限定したサプライチェーンの構築)が重要な議題となった。このほか、台湾と米国、日本の三者が平時から安全保障問題に関する意思疎通を円滑に行えるパイプを整備し、緊急事態に対応できるようにしておくことで意見が一致、また「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」に台湾を加入させる必要性も主張した。
このフォーラムに参加した国会議員は、台湾の游錫堃立法院長、陳椒華立法委員(=国会議員 時代力量)、邱臣遠立法委員(台湾民衆党)、陳以信立法委員(中国国民党)、羅致政立法委員(民主進歩党)、米国のBill Hagerty上院議員、Jason Crow下院議員、Brian Fitzpatrick下院議員、Rob Wittmann下院議員、日本の古屋圭司衆議院議員、木原稔衆議院議員、大野敬太郎衆議院議員、小田原潔衆議院議員、和田有一朗衆議院議員、関芳弘衆議院議員ら。
「台・米・日国家議員戦略フォーラム」は台・米・日三方の国会外交の強化、ならびに台湾と米国など理念の近い国々の交流と協力関係のレベルアップに向けた重要なプラットフォーム。外交部は、「これからもこのフォーラムを通じて三者の国会の友好的な結びつきを強化し、我が国と民主主義陣営との実質的なパートナーとしての協力関係を深めていく」としている。
Taiwan Today:2022年11月17日
写真提供:外交部
(外交部)第2回「台・米・日国会議員戦略フォーラム」が16日、リモート形式で開催され、参加した国会議員たちは、世界が台湾海峡の平和と安定により高い関心を寄せるよう訴えた。写真はフォーラムの様子。左上が台湾からの参加者たち。右上が日華議員懇談会の古屋会長。