【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年6月第3週TOPICS
【米国在台湾機関の「防災バッグ」呼びかけが物議 米国務省「強靭性強化を支持」-政治-】
(ワシントン中央社)米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)高雄事務所が先日フェイスブックで公開した「防災バッグ」に関する投稿が物議を醸している。地域情勢に対する米国の最新の見方を示すものではないかとの憶測も浮上した。これに対し、米国務省の報道官は18日、中央社の取材に対し、米国として台湾が社会全体の強靭(きょうじん)性強化を推進することを支持する立場を示した。
AIT高雄事務所は11日、防災バッグの用意を呼びかける文書をイラスト付きで投稿した。「防災バッグを常に準備しておいてこそ、突然の状況下ですぐに対応できる」とし、必需品として、重要書類や飲用水、食料、医療用品、懐中電灯、防寒着、衛生用品、携帯電話の充電器などを紹介した。
19日現在、同投稿は8300件以上シェアされ、コメントも600件超寄せられている。コメントの中には「台湾が戦争の備えをすべきだと米国が明示した」「内政部(内務省)や国防部(国防省)が言っても何も感じないこともあるけれど、AITが言うと…」などの声もあった。
米国務省の報道官は取材に対し、台湾は自然災害が発生しやすい地域だとし、個人が地震や台風に備えて防災の準備をすることを促していると説明。米国は台湾が社会全体の強靭性強化を推進することを支持すると述べた。
ブレント・クリステンセン元AIT台北事務所所長(大使に相当)は18日、中央社の質問にメールで回答し、AIT高雄事務所の投稿について「海外の米国民に対する長年来の助言を改めて伝えているだけだ」との見解を示した。:2025年06月19日
【台南産マンゴー、日本の高級スーパーで販売へ 昨年に続き7月にも/台湾–経済 -】
(台南中央社)南部・台南市の黄偉哲(こういてつ)市長は18日、スーパー「クイーンズ伊勢丹」を運営するエムアイフードスタイルの雨宮隆一代表取締役社長の訪問を受け、同市産農産品の販売について話し合った。昨年に続き7月にも高級マンゴーが販売される予定だ。
クイーンズ伊勢丹の一部店舗では昨年7月、台南産愛文マンゴーの試食販売イベントが行われ、黄市長も訪日してそのおいしさをPRした。
黄市長は、台南では愛文マンゴーだけでなく、ドラゴンフルーツも人気だとした上で、以前の訪日の際に日本側の関係者にパイナップルを試食してもらったところ、大きな反響があったと説明。今後はさらに多くの台南の農産品がクイーンズ伊勢丹で販売されることを望むと語った。
また台南は豊かな農業資源に恵まれているとし、市政府は地元農業企業を支援し、海外市場進出を後押しすると強調。より多くの台南農産品が日本市場に輸出されることを期待するとした。
雨宮氏は、今後の正式な協力の足掛かりとして、今年もマンゴーを販売すると説明。7月のイベントと来年開催予定の台南フェアへの黄市長の訪問を呼びかけ、台南と日本市場の交流や協力を一層推進したいとの意向を示した。:2025年06月19日
【世界競争力、台湾が6位に 人口2千万人以上ではトップ スイスIMD調査–社会-】
(台北中央社)スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が17日に発表した2025年版「世界競争力ランキング」で、台湾は前年より順位を二つ上げ、6位となった。人口2千万人以上の国・地域では、5年連続で最も順位が高かった。
主要69カ国・地域が対象で、「経済実績」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4分野で競争力を採点し、格付けした。分野ごとの台湾の順位は経済実績10位、政府の効率性8位、ビジネスの効率性4位、インフラ10位だった。経済実績が前年より16ランク上がり、全体の順位を押し上げたとみられる。
国家発展委員会は「経済実績」の下位項目のうち、「国内経済」「国際貿易」「国際投資」の順位が目立って上昇したと説明。経済全体が活性化していることが示されており、特に半導体や人工知能(AI)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)といった分野が輸出全体の成長を後押ししていると指摘した。
1位はスイス(前年2位)で、2位以下はシンガポール(同1位)、香港(同5位)、デンマーク(同3位)、アラブ首長国連邦(UAE、同7位)と続いた。その他主要国の順位は、米国13位(同12位)、中国16位(同14位)、韓国27位(同20位)、日本35位(同38位)、インド41位(同39位)などだった。:2025年06月17日
【絶滅したウンピョウの剥製から3Dモデル制作 AI活用で歩く姿再現/台湾–文化 -】
(台中中央社)中部・台中市の自然科学博物館(科博館)などが、台湾で絶滅したとされるウンピョウの剥製標本から3Dモデルを制作し、AI(人工知能)を活用して林の中を歩く様子を再現した。
科博館によると、台湾では日本統治時代の1933(昭和8)年に東部や中部・南部の山地で20匹のウンピョウが捕獲された記録が残っているが、その後絶滅したとみられている。
3Dモデルの制作に使われたウンピョウの剥製は農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署が管轄し、1935(昭和10)年に開館した阿里山博物館で展示されたもの。99年の台湾大地震で損傷し、科博館が修復していたが、年月が経過してもろくなり、長期的な保存のため、17日に鳥類やげっ歯類の剥製126点と共に同分署から科博館に寄贈された。
科博館の陳彦君アシスタント研究員はウンピョウの剥製について、左後足に亀裂が入っているが、精巧な技法や落ち着いたたたずまい、生き生きとした表情を見ることができると強調。台湾では数少ない文献記録が残る剥製の一つだと語った。:2025年06月18日
【台湾、入国カードをオンライン登録に一本化へ 10月1日から 紙版は廃止–観光 -】
(桃園空港中央社)内政部(内務省)移民署は17日、外国人旅行者に義務付けている入国カードへの記入を10月1日からオンライン登録に一本化すると発表した。現行ではオンラインと紙版を併用してきたが、紙版は廃止する。移民署は、入国カードの電子化で入国手続きの時間短縮や紙使用量の削減につながるとしている。
オンライン登録は移民署の入国カード登録ページ(twac.immigration.gov.tw)から行う。到着日の3日前から登録できる。登録ページは英語、中国語、日本語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語の7カ国語に対応しており、申請は中国語か英語での記入となる。旅券(パスポート)の個人情報欄を撮影してアップロードすると、情報が自動で記入される。家族旅行や団体旅行の場合は、最大16人まで同時に登録可能。入国手続き時に入国審査官が旅行者の旅券を読み取ると、オンラインで登録した内容が自動でシステムに反映される。
移民署は今年5月5日にオンライン登録サイトを刷新。各界から好評を得ているという。:2025年06月18日